季節ごとの種まきや、
植え付け前に必ず行う作業と言えば、
消石灰の散布です。
そもそも消石灰には、
消石灰・苦土石灰・有機石灰と種類があります。
これらの違いをご存知ですか?
そこで今回は、
石灰の違いについて
消石灰・苦土石灰・有機石灰のそれぞれの特徴を紹介します。
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消石灰について
生石灰を水と反応させ、
不活性化させたものが消石灰です。
消石灰の特徴は、
土壌改良効果が大変大きいことです。
石灰=カルシウムを含み、
PH12の強いアルカリ性を持つため、
少量で、土壌の中和を促すことができます。
消石灰は、成分がきついので
一度にたくさんの散布は、
土を固めてしまい根が成長できなくなってしまうので、
注意が必要です。
また、この消石灰、アルカリ成分が強いため、
急な中和となります。
その間、土は大きく変化し続け、
そのため、土の状態が馴染むまで、
1週間ほどは放置しておく必要があります。
⇒消石灰
苦土石灰について
苦土石灰とは、
消石灰の他に、苦土成分が含まれています。
『苦土』とはマグネシウムのことです。
ドロマイト、という鉱石に熱を加え、
砕いてできたものが、苦土石灰です。
主な成分は炭酸カルシウムと炭酸マグネシウム、
消石灰に含まれるカルシウムの他に、
マグネシウムが成分に加わっています。
消石灰同様、土壌の中和を一番の目的とし、
カルシウム、さらにマグネシウムの補給のための石灰です。
マグネシウムは、
元々土にはあまり含まれていない成分の上、
雨の多い日本には、マグネシウムを補給してくれる苦土石灰は、
心強い味方となりますね。
苦土石灰も、消石灰と同様で、
散布後1週間ずつの放置期間は必要となってきます。
⇒苦土石灰
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有機石灰について
有機石灰は、カキやホタテの貝殻粉末や卵殻粉末など、
主に動物由来の石灰からできています。
蛎殻石灰とも言われます。
大まかに言えば、
消石灰に有機物質を加えたもの、となります。
水に融けにくいため、ゆっくりと酸性の土壌を中和していき、
そのため、散布後すぐの植え付けが可能となります。
微生物を活性化させる効果もあり、
土が硬くなることもありません。
⇒有機石灰
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中和する強さについて
中和の強さ(速さ)は、含まれるアルカリ成分の含有率により、
決まってきます。
中和の強さは、
消石灰(強い) 〉苦土石灰(やや強い) 〉有機石灰(緩やか)
の順番になります。
中和の速度が速いものほど、
土に馴染むのに時間を要するため、
消石灰では10~14日、
苦土石灰は1週間が理想とされます。
有機石灰はすぐにでも植え付けが可能です。
まとめ
消石灰は、アルカリ成分が強く、
酸性濃度の強い土の改良効果があります。
ただし、あまり使いすぎると、
土を固くしてしまい、植物に害が出ます。
苦土石灰は、土壌改良効果は中ぐらいです。
土も傷めずに使えるので、
作物を植えるまでに1週間以上あけれるのなら、
苦土石灰がお勧めです。
有機石灰は、
土壌改良効果が弱いですが、
土に優しく、すぐに植え付けができます。
最後に
最後までご覧いただき、
有難うございます。
その他の園芸の基礎知識についても、
紹介していますので、参考にしてみてください。
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