胃腸炎一概にと言っても、ウィルス性と細菌性があります。
冬場は、ロタウィルスやノロウイルスなどの、
ウィルス性の急性胃腸炎が流行りやすい時期になります。
逆に夏場は、O-157などの、
細菌性の急性胃腸炎が蔓延しやすい時期になります。
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冬に起こる胃腸炎の原因について
ウイルス性の胃腸炎になります。
主にロタウイルス、ノロウイルスなどが原因で、
主に冬場に見られます。
いわゆる「お腹にくる風邪」です。
ノロウイルス
ノロウイルスに感染した食材
(生カキや魚介類にノロウイルスが感染している場合が多いです。)
を摂取後、
1~2日後に突然吐き気に襲われ、
嘔吐や下痢が1~2日くらい続きます。
また、頭痛、発熱、咽頭痛など、
カゼとよく似た症状が見られる場合もあります。
ですので、カキなど貝類は生食を避け、加熱処理をしましょう。
加熱は、85℃~90℃で90秒間以上必要です。
湯通し程度の不十分な加熱では、ウイルスの感染力は失われません。
これらの症状が出ているとき、
嘔吐物や糞便中にウイルスが排泄されているので、
家族などへの二次感染に注意が必要です。
このウイルスが猛威を振るうのは、冬季のみです。
夏季には、このウイルスの感染報告はありません。
ロタウィルス
生後4ヶ月から2歳位までの乳幼児に多発し、
激しい嘔吐、激しい下痢が起こります。
突然の嘔吐から始まり、水様性の下痢がみられます。
ウィルスの影響で、
便に色をつける胆汁がうまく分泌されず
下痢便の色は、米のトギ汁様の白色
または、黄白色が大量に、1日に何度も出ます。
白色便下痢症と呼ばれることもあります。
また、37度くらいの微熱を伴うこともあります。
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夏に起こる胃腸炎の原因について
胃腸炎の原因は、夏場なら
サルモネラ、腸炎ビブリオ、カンピロバクター、
腸管出血性大腸(0-157)、病原性大腸菌などによって引き起こされます。
サルモネラ
サルモネラは、自然界のさまざまな環境に生息しています。
特ににニワトリ、ウシ、ブタなどの家畜が腸管内にこの菌を保菌していて、
これらの動物から生産される食品が、
その糞便などを介してこの菌に汚染されると、
食中毒の原因となります。
症状は、下痢、腹痛、嘔吐、発熱を主とした急性胃腸炎で、
汚染した食品を摂取してから
12~48時間程度の潜伏期をへて発症します。
腸炎ビブリオ
腸炎ビブリオは、海水と淡水が混じり合うところに、
棲息する細菌です。
主として、腸炎ビブリオで汚染された海産魚介類を、
生で食べることにより発生します。
症状は、さまざまなタイプの下痢と腹痛が必ず発症します。
嘔吐や発熱を伴うこともあります。
カンピロバクター
日本で、最も多く発生する食中毒の原因菌です。
生、あるいは加熱があまりなされていない鶏肉
または、鶏肉から調理過程の不備で二次汚染された食品などです。
また、牛レバーの生食が原因になった食中毒事例や、
井戸水、湧水、簡易水道水など消毒不十分な飲用水による感染事例もあります。
主な症状は、下痢、腹痛、発熱です。
このほか、頭痛、悪寒、倦怠感、筋肉痛などが現れることもあります。
O-157
O-157は、家畜などの糞便中にときどき見られ、
糞便や糞便で汚染された水、食物を介して、
人の口に入り感染症を起こします。
初期症状は激しい腹痛と下痢につづく血便が出ます。
発熱を伴うこともあります。
胃腸炎の予防方法について
ウイルス性の胃腸炎の予防について
ウイルスは、熱に弱い特徴があります。
熱は、85℃~90℃で90秒間以上必要です。
湯通し程度の不十分な加熱では、ウイルスの感染力は失われません。
また、カキなど貝類に使った水が、他の食材にかからないようにしましょう。
下痢、カゼの症状がある場合は、
ノロウイルスに感染している可能性があります。
この場合は、他の人に移さないように、調理を行わないようにしましょう。
細菌性の胃腸炎の予防について
野菜などは、十分水で洗いましょう。
冷凍食品は、充分な加熱が必要です。
また、包丁・まな板・調理器具など、
熱湯や消毒石けんで、消毒し常に清潔にしておきましょう。
また、調理後の食品は長く放置しない、
冷蔵庫内の、調理済み食品を過信しないようにしましょう。
もし、感染してしまった場合、早く治すポイント
水分を摂りましょう
下痢や嘔吐を繰り返すことで、
体内の水分が排出されてしまいます。
脱水症状を起こさないためにも、
お茶や水を飲むようにしましょう。
吐き気が酷くて水分を摂れないというときは、
病院で適切な治療を受けるように!
下痢止め、吐き気止めは飲まないようにしましょう
急性胃腸炎のときの下痢や嘔吐は、
有害なものを体外に排出しようとする身体が持つ防衛反応です。
それなのに、下痢止めや吐き気止めを服用すると、
反対に症状を長引かせることになってしまいます。
どうしても薬が飲みたいという人は、
乳酸菌を主成分とする、
ビフィズス菌などの整腸剤を処方してもらいましょう。
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症状が良くなるまでは、食事を控えましょう
下痢や嘔吐は1日~2日ほどで治まるのが一般的ですが、
症状が落ち着いたからといって、
いつも通りの食事を摂るのは止めましょう。
おかゆのような柔らかくて消化の良いものを少量ずつ、
1日5~6回に分けて食べるようにしましょう。
また、脂っぽい食べ物は、
下痢を引き起こす原因になるので、しばらく我慢してください。
水分を摂るときは、
胃腸を冷やさないよう温めたスープなどを選ぶようにしましょう
最後に
最後までご覧いただき、
有難うございます。
その他の健康についても、
紹介していますので、参考にしてみてください。
コメント
施設に勤務してるので、ノロウィルスとか、O−157はとても関心があります。ついつい、吐き気止め下痢止め飲んでしまいますが、勉強になりました。