塩の効果について 玄関先や道路の凍結防止に塩をまく? おばあちゃんの知恵を検証

暮らしの知識

凍結防止にまくものと聞いたら、

塩化ナトリウムしか思いつきませんですよね。

冬の間、寒くなるにつれて道路の路面温度も低下し、

通常0度以下で道路の凍結が始まります。

凍結を防止するために、塩化ナトリウムが効果的で、

雪や氷を解かすには、塩化カルシウムです。

しかし、凍結防止に塩ををまくと良いというのです!?

その、根拠と効果を詳しく調べてみました。

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真水が凍り始める温度は、0度です。

水が凍り始める温度を、氷点といい、

真水の氷点は、0度です。

しかし、塩水は0度では凍りません。

塩分の濃度が高くなれは、なるほど氷点は低くなり、

理論的には、マイナス21度まで下がります。

 

凍結防止剤の種類

凍結防止剤や融雪剤には、さまざまな種類があります。

その中でも代表的なのが、

  • 塩化ナトリウム
  • 塩化マグネシウム
  • 塩化カルシウム

です。

 

塩化ナトリウムとは

塩化ナトリウムは塩の事です。

けど、スーパーなどで売っている塩とは違います。

塩化ナトリウムは、食用の塩と異なる製法で作られているため、

食べることはできません。

マイナス21度まで下がります。

 

塩化マグネシウムとは

塩化マグネシウムは、“にがり”の主成分として凝固剤などに利用されています。

例えば、豆腐づくりに使用されていたりします。

凍結防止剤としては、人体への有害性が少ない事や

塩害の影響が少ないのが特徴です。

マイナス30度まで下がります。

 

塩化カルシウムとは

凍結防止剤によく使われています。

融雪効果が早く、

凍結防止以外にも防塵剤として使用する事ができます。

マイナス50度まで下がります。

 

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凍結している玄関先に塩をまくと、どうなる?

例えば、玄関先の外気の温度を、マイナス5度としましょう。

凍結している玄関先に塩をまくと、

塩と接している部分の氷点が下がっていきます。

そして、氷点がマイナス5度以下になった時点で、

表面の氷が解け始めます。

氷が解ける時、溶解熱を奪うので

氷の温度は下がりますが、表面は塩水になって、

塩分濃度が高くなり、さらに氷点が下がるので、

氷は解け続けます。

これで、玄関先の氷は解けてしまいます。

また、一度溶けてしまうと、

塩水が残りますので、

氷点が下がっているために、凍りにくくなります。

塩をまく量は、1平方メートル当たり50グラムくらいです。

 

塩化カルシウムよりも効果的です

塩化カルシウムも、同じように

氷を解かすために使われます。

塩は、氷が解ける時に、さらに発熱するので、

塩化カルシウムより効果的なのです。

 

塩を散布するタイミングは?

雪が降る前に散布しましょう。

また、雪解けの水が再氷結するのを防ぐ場合に散布するのも有効です。

 

塩の散布の仕方は?

雪が降る前なら、塩を水に溶かして塩水にしてからまきます。

雪が積もったら、粒のまま撒いた方が効果的です。

塩の粒が大きいものを選んでください。

また、風が強い場合は散布した塩が飛ばされてしまう事がありますので、

塩水で散布した方がよいかもしれません。

 

塩害には注意してください

凍結防止剤を使う際に注意しなくてはいけないのが塩害です。

塩害とは、塩分によって植物の生育が阻害されたり、

コンクリート等の腐食が進むなどの害が及ぶ事です。

塩をまく際には、自宅の花壇や植木はもちろんの事、

ご近所やマンション共有の花壇などに塩害が出ないように、

注意してまいてください。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

雪が降ったら、ぜひ試してみてください。

家庭にある普通のお塩でもいいですし、

ホームセンターなどでは、融雪用のお塩を置いているところもあります。

雪が降った際、

ぜひ、雪かきのお供に「お塩」を使ってみてください。

凍結防止剤

 

 

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