サラダやお漬物に欠かせない夏野菜の定番、キュウリ。
キュウリは発芽から収穫までおよそ60日と、
果菜類のなかでも短く、
家庭菜園として、容易に始めれます。
そこで今回は、
キュウリの育て方について
美味しく元気に育てるコツを紹介します。
スポンサードリンク
目次
キュウリの品種について
キュウリ 鈴成四葉
雌花の着生がよい四葉系の多収種!
主枝の雌花性が高く、側枝も雌花が連続して着生するので、
初期から多収となる四葉系夏秋キュウリです。
平均果長は26cm程度で、曲がりが少ないく、
肉質がよくしまり、漬物加工向けとして、
品質・歩どまりともに最適です。
キュウリ 夏すずみ
秀品率が高く、作りやすい耐病性夏秋キュウリ!
べと病・うどんこ病に強い耐病性。
夏秋キュウリのロングセラー品種です。
果色は濃緑でテリがあり、
平均果長は21~22cmでクズ果の発生が少なく、秀品率が高い。
また、高温乾燥の続く盛夏期でも栽培が安定し、
収穫量の波が少ない。
主枝雌花率は4~5月播種で50~60%、各節1果成りが主体。
キュウリ 半白節成
果皮がやわらかく、
歯切れのよい短形の半白キュウリ!
平均果長が18cm程度の短形半白キュウリ。
果形は円筒形によく整い、クズ果の発生が少ない。
果皮がやわらかく、果肉は歯切れがよくて風味がよい。
草勢が強く、耐寒性にすぐれているので栽培が容易。
節間は短く、側枝の発生が少ない。
節成り性が強く、初期から多収となる。
キュウリ シャキット
強耐病性で減農薬栽培が可能
うどんこ病・べと病・ウイルス病に特に強いため、
薬剤散布の労力が軽減でき、減農薬栽培が可能です。
みずみずしさを持った短形四葉
四葉系の歯切れや肉質のよさに、
みずみずしさを加えた夏秋栽培用短形四葉。
果実は21~22cmと、従来の四葉系キュウリを短く改良して、
果形のまとまりをよくしたので、秀品率が高い。
強耐病性で食味にすぐれるので、
家庭菜園や差別化をねらった直売所出荷にもピッタリ。
キュウリ本来の香りがして、サラダや浅漬けに最適。
葉はやや大きくて初期から草勢が強く、
側枝・孫枝とも極めて太く発生がよいので、
栽培後半まで草勢が安定する。
主枝雌花率は、4~5月まきで40~50%、各節1果成りが主体となる。
キュウリ 霜知らず地這
短太形の地這い用夏秋キュウリ!
耐暑性と耐病性にすぐれる地這い用品種。
平均果長18~20cmの短太キュウリで、
果皮がやわらかく浅漬にも適する。
強勢で枝発生がよく、小葉でつるもちがよい。
べと病・うどんこ病に強く、栽培容易。
キュウリの育て方について
キュウリは、インドのヒマラヤ山麓が原産地です。
夏野菜の代表格ですが、
時期をずらして栽培すれば初夏から秋まで収穫可能で、
1株で30本〜40本の収穫が見込めます。
生育スピードが、種まきから収穫まで約70日と、
オクラやインゲンと並んで果菜類の中で最も生育が早いので、
肥料切れと水不足を起こさないような管理が重要です。
また、つるが旺盛に伸びるので、
適正に整枝をして風通しを良くすることが大切です。
収穫が遅れるとヘチマのように大きくなり、
コリッとした食感や食味も薄れるので、
早め早めに収穫していきましょう。
キュウリの種まきの仕方について
キュウリの生育適温は18~28℃で、
冷涼な気候を好みますが、
霜には弱いため、10~12℃以下では生育しません。
キュウリの種まきは、
気温が20度を超えてからにします。
気温が低い内は、
温室などを使用して、育苗しましょう。
使用する道具
9cmのポリポットに3粒ずつ種をまき、
厚さ1cmほどの覆土をして、たっぷりと水をやります。
双葉がでて本葉がで始めた頃、
間引いて1本立ちにします。
ポット苗は、
ビニール温室などの暖かい環境で育苗します。
⇒温室
培養土は、種まきに適した
種まき培土か、ポット用培土を使用します。
発芽したばかりのキュウリ苗は、
以下のような形をしています。
土づくりについて
使用する道具
夏秋キュウリは、根が粗(あら)く浅根性であり酸性土も嫌うので、
粗起こしの時に堆肥(たいひ)と苦土石灰を施し、
必ず土のpH調整を行います。
その後、元肥を全層と心肥とに分けて施し、
幅1~1.5mの畝を立てます。
雑草防除と地温向上のためにマルチングをする時は、
一雨降って土が湿っている時に行います。
マルチは、白と黒がありますが、
黒マルチを使用します。
土壌のpHは6.0~6.5が適しています。
酸性に偏っていれば、
苦土石灰をまきます。
土壌酸度計があれば、それぞれの植物に合った土づくりに便利です。
スポンサードリンク
キュウリ苗を植えていきます
本葉が3〜4枚出たら畑に定植します。
植え付ける際は、畝幅1mなら株間40~50cmの1条植え、
1.5mなら2条植えにします。
定植後たっぷりと水をやります。
晴天の暖かい日の午前中に植え付けると、
活着がよくなります。
また、若苗の方が定植後草勢が強くなります。
キュウリの肥料の与え方について
使用する道具
草勢を見ながら、
2週間に1回を目安に配合肥料
もしくは、化成肥料を約30g/m2を施して、
株の勢いを保ちます。
2週間に1回の追肥を行っていても、
樹勢が弱ることがあります。
その場合は、即効性のある液体肥料を使いましょう。
液体肥料の場合、粒状から溶けだして徐々に効く化成肥料と違い、
液体が直接根に届くため、即効性が期待できます。
規定通りに薄めた液体肥料を、水の代わりに与えましょう。
プロも愛用の人気植物活力液!
全ての植物にオススメ。
植物を超元気にする天然植物活力液「HB-101」
敷きわらと仕立てをします
使用する道具
キュウリは本来、地面を這って生育する植物です。
そのため、支柱に誘引する場合は、
地を這う茎葉の代わりに、
浅い根を守るために敷きワラや刈草を敷くと良いです。
尚、ワラは薄めに敷くことがポイントです。
ワラが厚すぎると、水分が地表まで十分にあるため、
浅根を好むキュウリは敷きワラと土の間に根を伸ばします。
このため、天候による過乾・過湿の影響を受けやすく、
育障害や病害虫の発生原因となりやすくなります。
いぼ竹とキュウリネットを使用して、
仕立てていきます。
整枝・摘芯・摘花・摘葉
生育初期に根を十分に伸ばして、
根張りを良くしておくことがキュウリ栽培の秘訣です。
そのため、5節〜8節までのわき芽・雌花は摘み取ります。
それより上にあるわき芽は子づるとして伸ばします。
子づるに雌花がついたら、その先についている葉を2枚残し、
そこから先のつるは摘み取ります(子づるに1〜2果が目安)。
葉がなくなると果実に成長しません。
また、摘葉は風通しや採光を良くして果実品質を高め、
管理作業をしやすくするために欠かせません。
黄色に老化した葉や病害虫に侵された葉は適時取り除きます。
但し、下葉を除きすぎると樹勢の低下を招きやすいので注意しましょう。
キュウリを収穫しましょう
実がつきはじめたはじめの2、3本は、
小さいうちに収穫したほうが株の成長のために良いです。
その後は、長さ20cm〜22cmくらいになったものから収穫します。
収穫の際、実のイボがとれると鮮度が落ちてしまうので、
首のほうを持ち、ハサミで切って収穫します。
また、朝に収穫した方がみずみずしくておいしく味わえるので、
早い時間帯に収穫するのがポイントです。
キュウリの病気と害虫について
キュウリに発生しやすい病気について
使用する道具
べと病
うどんこ病
炭そ病
キュウリに発生しやすい害虫について
使用する道具
アブラムシ
ウリハムシ
オンシツコナジラミ
ネキリムシ
まとめ
キュウリは生育スピードが、種まきから収穫まで約70日と、
オクラやインゲンと並んで果菜類の中で最も生育が早いので、
肥料切れと水不足を起こさないような管理が重要です。
また、株が弱るのも早いため、
キュウリがたくさん収穫でき出したら、
新しい種を蒔き、
苗が傷んでキュウリが取れなくなったときに、
新たなキュウリ苗が育つようにすることがポイントです。
最後に
最後までご覧いただき、
有難うございます。
その他の野菜の育て方も、
紹介していますので、参考にしてみてください。
コメント