サツマイモは、
17世紀、日本に導入されたのち、薩摩(さつま)(鹿児島)地方で
よく栽培されたことに由来します。
サツマイモは、やせた土地でも育ち、
栽培も容易なことから、家庭菜園に人気です。
芋掘りや焼芋の楽しさも、
家庭菜園には欠かせないものです。
そこで今回は、
サツマイモの育て方について
上手に美味しく育てるコツを紹介します。
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目次
サツマイモの品種について
鳴門金時
主に鳴門近辺で栽培されていて、
この地の特徴である、
雨が少なく温暖で海の成分をたくさん含んだ砂地が、
さつまいもの栽培にとても適しているため、
美味しくできると言われています。
味の特徴はホクホクとした甘いタイプのさつまいもです。
今のトレンドである蜜芋タイプではありませんが、
昔ながらの焼きいもが食べたい方は、
こういうタイプを選びましょう。
⇒鳴門金時
紅あずま
皮の色が少し紫気味の濃い赤色で、
実が黄色く、繊維質が少ないのが特徴です。
味の特徴はホクホクとねっとりのバランスが、
中間に属するタイプのさつまいもで、
万人受けを狙っているタイプですね。
ただ、紅あずまはさつまいものなかでは貯蔵性は良くないので、
旬を過ぎると市場にはあまり出回りません。
⇒紅あずま
紅はるか
九州の農研機構が「九州104号」と
「九系87010-21」を交配して品種改良して、
2001年に品種登録した種類だそうです。
味は高系14号よりも甘く、
ねっとり系に近いしっとりとした感じが特徴です。
⇒紅はるか
安納芋
安納芋は、
種子島の特産として有名なさつまいもの品種です。
特徴は糖度がとにかく高く、
ナマの状態で16度、
じっくり時間をかけて焼くと40度にもなる事から、
甘い焼き芋が好物な人から絶大な人気を誇る品種です。
甘くてねっとりしたさつまいもが好物の方は、
安納芋がお勧めです。
甘さが段違いで違います。
⇒安納芋
サツマイモの育て方について
水はけのよい痩せた土地で育て、
ツルを繁茂させないのがサツマイモ栽培のコツです。
貯蔵がきき、収穫から時間がたって追熟することで美味しくなるので、
長く楽しめるのも魅力です。
土づくりについて
使用する道具
サツマイモを植えつけるには、畝幅60~70cmの高畝で、
1列とするのが一般的です。
しかし、家庭菜園では前作から畝幅を変えるのは容易ではないので、
畝幅をそのままとし、2列で栽培します。
苗を植える前に、
深く耕し、畝は高めに立てて黒マルチを張ります。
黒マルチは、雑草の抑制や、
地温を上げる効果、雑草の抑制、乾燥対策、
不定根の抑制に期待できます。
pHの目安は5.5〜6.0です。
石灰を入れてpH調整しておきましょう。
土壌酸度計があれば、それぞれの植物に合った土づくりに便利です。
サツマイモのツルを植えていきます
サツマイモは、苗の植え方によって、
芋の数や大きさに影響します。
葉の付け根部分を多く埋めれば、
芋の数が多く、小芋になり、
少なく埋めれば、芋の数が少なくなり、
大きな芋になる傾向にあります。
苗の植え方にはいろいろとありますが、
垂直植えと水平植えが代表的で、
葉の付け根部分を多く埋める水平植えがおすすめで、
消費しやすい小芋がたくさんできる傾向にあり、
植え方も簡単です。
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サツマイモの肥料の与え方について
サツマイモの組織内には、
空気中の窒素を固定する微生物(アゾスピリラム)が共生していて、
自ら栄養分を作り出します。
また、肥料が多いとツルばかり伸びて、
芋の生育が悪くなる「つるボケ」になるため、
肥料は最小限(または施さない)で育てます。
尚、追肥は一般的には行わず、全量を元肥で施します。
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ツルが四方に伸びて来たら、つる返しを行います
苗を植えつえてから二カ月くらいすると、
ツルが伸びて四方へと広がります。
このころから、「つる返し」といって、
伸びたツルを畝の中央や空いているスペースへと動かしてやります。
ツルから発生した不定根は、
やがて肥大して小さな芋になることがあり、
養分を多く必要として葉が過剰に茂り、
蔓ボケの原因につながるため、
ツルの節から発生した根を切ります。
定期的にツルを持ち上げてひっくり返し、
不定根を切って蔓から芋ができるのを防ぎます。
適度に育ったら収穫します
サツマイモの収穫の目安は、
茎や葉が黄色くなりはじめた頃です。
収穫する前に試し掘りを行い、
芋の大きさを確認してから収穫する時期を決めましょう。
蔓や芋に傷をつけないように土を丁寧にどかし、
芋を触ってみて大きさを確認します。
大きく育っていれば、
天気の良い日に芋を掘りあげます。
霜が降りて低温にあたると芋が腐るので、
必ず霜が降りる前に収穫します。
サツマイモづくりのポイントについて
ポイント① 肥料は控えめで育てましょう
肥料分が多すぎると、
蔓ボケといって、葉ばかりが茂って芋ができなくなります。
蔓ボケを起こさないためには、
肥料を控えめに栽培することが重要です。
初心者の方は、
まずは肥料を与えずに栽培してみてください。
肥料を入れすぎることよりも、
無肥料の方がうまくいきます。
それでも、葉が茂って芋ができないようであれば、
以前に作った作物の肥料が残留していた可能性が考えられます。
ポイント② 黒マルチを使用しましょう
黒マルチをせずに高畝にして栽培した場合は、
ツルが伸びて、株の周りや通路にまで根付いてしまう可能性があります。
株の周りや、通路に根付いてしまうと、
つるボケを起こし、イモができません。
こまめにつる返しを行う手間が発生します。
サツマイモの病害虫対策について
サツマイモの害虫対策について
使用する道具
アブラムシ
ハスモンヨトウ
コガネムシ類幼虫や、ネキリムシ
ヨトウムシ
ハダニ類
サツマイモの病気対策について
使用する農薬
黒斑病
つる割病
まとめ
サツマイモの育て方のポイントは、
肥料は控えめで育てることと、
黒マルチを使用することです。
これを守れば、
まず失敗しないでしょう。
最後に
最後までご覧いただき、
有難うございます。
その他の野菜の育て方も、
紹介していますので、参考にしてみてください。
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