グリンピースは、
えんどうの未熟な種子のことです。
えんどうには、他にも若いさやごと食べるさやえんどうや、
完熟した実を乾燥させて利用するものなどがあります。
ほっくりして、香りも甘みも格別です。
豆ごはんやスープにすると、
流れ出した栄養分も逃すことなくいただけます。
そこで今回は、グリーンピースの育て方について
上手に美味しく育てるコツを紹介します。
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グリンピースの品種について
グリーンピース
「実えんどう」ともいい、
さやは食べずに中の豆だけを食用します。
ふっくらとしたさやの中に黄緑色の豆が6〜9個ほど入っていて、
豆ご飯や卵とじなどにすると美味。
3〜5月頃がシーズンです。
店頭では品種は明記されませんが
「スーパーグリーン」や「ミナミグリーン」、「南海緑」などがあります。
うすいえんどう
和歌山県を中心に栽培されていて、
おもに関西地方で流通しているグリーンピース。
「うすい」や「うすいえんどう」とも呼ばれ、
さやはやや淡めの緑色で、
皮が薄く甘味がありホクホクとした食感です。
きしゅううすいから誕生した
「矢田早生うすい」や「紀の輝」などもあります。
グリンピースの育て方について
グリーンピースは通常、種を秋にまいて(秋まき)、
本葉2~3枚程度の幼苗で越冬させ、
4~6月頃に収穫します。
グリーンピースは幼苗の頃が最も耐寒性が強いので(大きくなると弱くなる)、
越冬するときに苗が大きくなりすぎないように、
種まき時期に注意しましょう。
マメ科の植物は、
根に共生する根粒菌が窒素分をつくるので、
窒素肥料は控えめにしましょう。
元肥や追肥で窒素肥料を多く与えると、
枝葉ばかりが成長して、実がつきにくくなります。
土づくりについて
使用する道具
グリンピースは連作を嫌うので、
5年以上エンドウを作っていない場所で育てます。
また、酸性に傾いた土壌を嫌うので、
苦土石灰を畑全体に多目に入れて中和します。
種まきの2週間前に苦土石灰をまいてよく耕し、
1週間前になったら、堆肥と化成肥料を施して耕し、
高めの畝を立て、黒マルチを張ります。
畝を高めに立てることで水はけがよくなり、
黒マルチは地温を上げる効果に期待できます。
pHは6.5〜7.0が目安です。
石灰を入れてpH調整しておきましょう。
土壌酸度計があれば、それぞれの植物に合った土づくりに便利です。
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グリンピースの種まきの仕方について
使用する道具
適期に種をまくことが大切で、
早まきして大苗になると寒さにやられ、
種まきが遅れると冬に枯死してしまいます。
基本的には関東より北、北海道等では「春まき」になり、
関東より西では「秋まき」
になります。
グリンピース_2春まきの時期は4~5月、
収穫時期は7月中旬~9月上旬
短い期間で成長させ、収穫するため「つるなし」を選びます。
秋まきの時期は10月中旬~11月上旬、
収穫時期は4月中旬~6月上旬になります。
種まき後、種を鳥から守るために、
不織布で畝を覆います。
発芽が揃ったらネットを外します。
畝幅(上面幅)60cm、畝の高さ10cm(1条植え)。
2条植えにするときは、
畝幅を広げて条間60cmにします。
ポットで苗を育てる場合は、
1ポットあたり、人差し指の第一関節あたりの深さの穴を
3~4箇所あけ、各まき穴に1粒ずつ種を蒔きます。
土をかぶせて手のひらで軽く押さえ、
たっぷりと水をやります。
種まき後は、マメ科なので、
鳥などの被害に合うことがあります。
必ず不織布などをかけるなどして、育苗しましょう。
発芽しばかりのグリンピースの苗は、
以下のような形をしています。
グリンピースの苗を植えていきます
発芽後、本葉3~4枚、
草丈7~8センチになった頃がエンドウの定植時期です。
間引かずにそのまま植えましょう。
畝幅(上面幅)60cm、畝の高さ10cm(1条植え)にします。
もしくは、条間 2条植えにするときは、
畝幅を広げて条間60cmにします。
支柱を立てます
使用する道具
冬の間に地下では根が大きく育ち、
翌年の春先になると一気に成長して次々と花をつけます。
蔓が伸び始める前に、支柱を立ててネットを張り、
蔓をネットに誘引(巻きひげをネットに絡ませる)します。
グリンピースの肥料の与え方について
使用する道具
化成肥料は窒素成分が低めの化成肥料を使用します。
肥料を与える時期は1月頃です。
そして、3月頃にも肥料を与え土寄せをします。
花が咲きだした頃は追肥は行っても、
行わなくても問題はありません。
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大きく育ったら収穫します
開花後30〜40日、子実が十分肥大して、
サヤにしわがで始めた頃に収穫できるようになります。
グリンピースは育成期間が長く、
収穫まで時間がかかりますが、
その分収穫できたときの感動もひとしおです。
スナップエンドウの害虫対策について
使用する道具
アブラムシ
ハダニ類
まとめ
グリンピースは、
種まき後、種を鳥から守るために、
不織布で畝を覆います。
また、種まき後の水やりをやり過ぎると、
種が腐ってしまうことがあるので、
注意が必要です。
最後に
最後までご覧いただき、
有難うございます。
その他の野菜の育て方も、
紹介していますので、参考にしてみてください。
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