白絹病は、土壌で繁殖する病原菌です。
その名前の通りで、
発生すると植物の地際部やそのまわりの地面が、
白い糸で覆われたようになり、
そのまま立ち枯れてしまいます。
この病気には、
160種類の植物が感染すると言われています。
そこで今回は、
白絹病の原因や症状について
感染前の予防方法・お勧めの治療方法(農薬)について紹介します。
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目次
白絹病の症状について
非常にやっかいな病気です。根がやられますし、
最悪、株本体にも影響が出ます。
直接株についてしまっている場合は廃棄したほうが
安全ですが、少なくとも表土にちかい茎、
根はすべて切り落としたほうがよいでしょう。
白絹病の原因について
細菌性の病気です
用土の劣化、腐葉土などの肥沃な土などによくおこる、
細菌性の病気ですね。
温度が高い(30℃~)と発生しやすく、多湿の状態が長く続くと、
あっという間に拡がっていきます。
地表に現れるころには、
もうかなり根が侵されてしまっているでしょうね。
白絹病の対策について
発生した部分は、破棄します
直接株についてしまっている場合は、
廃棄したほうが安全ですが、
少なくとも表土にちかい茎、
根はすべて切り落としたほうがよいでしょう。
根をカットした株はよく乾燥させたのちに、
新しい用土に挿し木(茎)して、様子をみてください。
よく日が当たる、ジメジメしない場所で管理する
30℃以上の環境になるべく置かないように
してください(再発するおそれがあります)。
多湿状態も危険ですから…
夏季:2~4日以内、冬季:4~5日以内に用土が
完全に乾ききらないようなら、再考が必要ですね。
粉みじんを抜いた赤玉土小粒+くん炭を2割ほどくらいの
土がおすすめです。
置き場もできるかぎりよく陽が当たり、ジメジメしない
雨の当たらない場所がいいでしょう。
また雨天・曇天での水やりも控えたほうが無難です。
太陽熱消毒をする
鉢やプランター栽培の植物がかかってしまった場合には、
7月~8月の日差しが強い時期に、
太陽熱で消毒することも出来ます。
簡単な方法としては、プランターの土を黒いごみ袋に入れて、
日光に当てて3・4日置いておきましょう。
石灰で消毒する
あまり強くない菌ですので、
石灰で土壌表面(土に混ぜない)をアルカリにしてしまえば、
その部分は消毒できます。
石灰は園芸店の肥料コーナーに置いてあると思います。
もちろん、農薬ではないので、農薬ほどの効果は望めません。
来年再発する恐れは十分ありますが・・・
その分、植物への影響も少なくて済みますよ。
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発生した土を、地中深くに封印する
白絹病の菌は、
地表から地下5cmぐらいのところにしかいませんので、
土壌を天地返しをして、菌を地中深く封印すれば発生しなくなります。
水稲と輪作をする
菌核は3~4ケ月湛水すると死滅する性質があります。
ですので、水稲との輪作が有効です。
HB101を使用する
HB101は、宣伝がすごかったので、
初めて使ってみました。
効果は気がついたら「病気が出なくなっていた」です。
以前キュウリに定期的にやっていました。
実感がわかずに辞めました。
そして気がついたら、
使用している時は病気の症状が出なかった。
辞めたら発生した、です。
それと最近口角のところが割れてきたのですが、
101を塗ったら治った、です。
もちろん治る時期だったのかもしれません。
できたのに気がついて塗って2、3日で良くなりました。
白絹病に効く農薬について
石原フロンサイド粉剤(お勧めです)
土に混ぜたり、株元に散布する(ねぎ、にら、らっかせい)だけで、
土の殺菌・消毒ができる土壌殺菌剤です。
まとめ
白絹病は予防が重要です。
菌が発生する高温多湿の状況を避け、
地植えの場合は風通しを良くしたり、
鉢植えの場合は根詰まりを避けるようにしましょう。
最後に
最後までご覧いただき、
有難うございます。
その他の植物の病気対策についても、
紹介していますので、参考にしてみてください。
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