パプリカは、
ピーマンよりも厚みがあり、
甘みがあって苦みが少ない特徴があります。
上手に育てれば、
夏から秋にかけて1株40〜50個も採れるので、
肥料を切らさないよう定期的な追肥が大切です。
そこで今回は、
パプリカの育て方について
美味しく元気に育てるコツを紹介します。
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パプリカの品種について
甘味の強い大型のピーマン。
果肉が厚くジューシーな食感で、
苦味や青臭さがないので、
生のままでもおいしく食べられます。
サラダはもちろん、炒め物やマリネにしても美味。
赤やオレンジ、黄色のパプリカには、
βカロテンが豊富に含まれていて、
赤色のものはカプサンチンも含まれています。
ちなみにパプリカもピーマン同様に未熟なものは緑色です。
国内産のほか、韓国やオランダ、ニュージーランド、
などからも輸入されています。
⇒パプリカ
パプリカの育て方について
一般的な緑色のピーマンと異なる色のピーマンのことを
カラーピーマンと言います。
そのなかでも、大果で肉厚のベル型ピーマンをパプリカといいます。
カラーピーマンにはいくつかの色(赤、黄、オレンジ、紫、白など)や
形(ベル型、扁平型、くさび型など)があり、
完熟果、あるいは未熟果を収穫して、
サラダや炒め物などに利用します。
特に完熟果の赤、黄、オレンジの3色は、
見た目も鮮やかで甘みもあり、
生食用としても人気が高いです。
ただし、完熟させてから収穫するため、
開花から収穫までの期間が長く、
それだけ株に負担もかかります。
一般的な緑色のピーマンは未熟果を収穫したものだが、
完熟するまで待てば赤くなり、
カラーピーマンとして利用することもできます。
パプリカの種まきの仕方について
使用する道具
3cm幅のまき溝に、
1〜2cm間隔ですじまきします。
発芽して本葉2枚の頃にポット上げし、
定植まで暖かい環境で育てます。
培養土は、種まきに適した
種まき培土か、ポット用培土を使用します。
発芽したばかりのパプリカ苗は、
以下のような形をしています。
土づくりについて
使用する道具
4月下旬~6月上旬が苗の植えつけ適期です。
パプリカは連作障害のでる野菜です。
パプリカを含むナス科(トマト、ナス、トウガラシ、ジャガイモなど)
の野菜を4~5年は栽培してないない場所を選びます。
また、酸性の土壌にやや弱いので、
酸性に傾いた土壌ではかならず、
石灰を施して耕しておきます。
苗の植え付けの2~3週間前に苦土石灰をまいてよく耕し、
1週間前になったら、堆肥と化成肥料を施して耕し、
畝を高めに立てて水はけをよくしましょう。
土壌のpHは6.0~6.5が適しています。
酸性に偏っていれば、
苦土石灰をまきます。
土壌酸度計があれば、それぞれの植物に合った土づくりに便利です。
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パプリカ苗を植えていきます
本葉6〜7枚出た頃が定植時期です。
パプリカは高温を好むため、
晴天の午前中に定植して活着を促進させます。
苗のポットを外し、根を崩さずに浅めに植え付けます。
株間は60cmほど。
茎が弱くて風で折れやすいので、
定植と同時に仮支柱を立てて支えておきます。
定植の前にポットごと水につけて吸水させておくか、
定植後たっぷりと水をやります。
パプリカの肥料の与え方について
使用する道具
パプリカは、茎葉を伸ばしながら次々と実をつけていくので、
栽培期間を通じて肥料切れを起こさせないように、
定期的に追肥します。
初期からリン酸を効かせることで、
実付きがよくなります。
肥料には、化成肥料や配合肥料・液肥などがお勧めです。
液肥の場合は、
1番果を収穫した時に、追肥を始めます。
1週間に1回、500倍に薄めた液体肥料を、
水やり代わりに施します。
次々に実がつくので、
疲労させないように追肥を忘れないように施しましょう。
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パプリカ苗を整枝・誘引します
苗が成長して一番花が咲く頃になったら、
一番花より下のわき芽は全部摘み取り、
勢いのある枝3本を主枝として伸ばし、
3本仕立てにします。
パプリカは一番花が咲くと、
そこから2本、または3本に分枝します。
3本に分枝した場合は、
その3本をそのまま伸ばして3本仕立てにします。
2本に分枝した場合は、ニ番花が咲くと、
最初に分枝した枝がさらに2つに分枝して4本になるので、
そのうちの1本をカットして3本仕立てにします。
支柱を合計3本(中心に1本、X状に交差するように2本)立てて、
それぞれに1本ずつ主枝を誘引します。
パプリカの害虫について
使用する道具
植え付け時に、根っこを切られ枯れる場合は、
ネキリ虫が原因です。
植え付け前に、
ダイアジノンをまいておきましょう。
また、新芽に発生しやすいアブラムシや、
真夏に発生するカメムシ類には、
ベニカ水溶剤を使用します。
また、苗の植えつけ時には植え穴へ、
および生育期中には株元へ、
殺虫剤「GFオルトラン粒剤」を散布しておくと、
アブラムシの発生を抑える効果が持続します。
風通しの悪い場所で発生しやすいうどんこ病は、
STダコニール1000を散布します。
パプリカを収穫しましょう
果実は、最初の頃
ピーマンのように緑色をしていますが、
徐々に少しずつ赤、黄色・橙色と美しく変身してきます。
パプリカは、着果した実を全て完熟させてしまうと株が弱ってしまい、
株も実も小さなものになってしまいます。
そこで、摘果や緑果を収穫したり
少し色がついてきた頃の早めに収穫して追熟したりと
パプリカの株を疲れさせないように維持すれば、
長く秋まで収穫が楽しめるようになりますよ.
また、収穫の度に内側のわき芽は摘み取っておきます。
この後、秋まで収穫可能です。
株が疲れてきたら実が小さいうちに採ると、
また株が元気になります。
まとめ
パプリカは、ナスと比べて育てやすい野菜で、
夏だけではなく、
秋にも大きな実をたくさん収穫することもできます。
ただし、真夏から秋になると
カメムシが発生して、
茎にビッシリと付いてしまいますので、
ベニカ水和剤などでしっかりと防除しましょう。
最後に
最後までご覧いただき、
有難うございます。
その他の野菜の育て方も、
紹介していますので、参考にしてみてください。
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