キウイフルーツは機能性果実としても注目されています。
キウイフルーツは100gあたりのビタミンC含有量がトップクラスで、
ビタミンEや食物繊維も豊富に含まれているからです。
また、アクチニジンというタンパク質分解酵素をもつために、
果実を薄切りにして生肉に載せておくと、
肉が軟らかくなるというおもしろい特徴も持っています.
温州ミカンの代替果樹として導入され、
急速に栽培面積が伸び、
今では家庭果樹としても植えられるようになっています。
そこで今回は、
キウイフルーツの育て方について
上手に美味しく育てるコツを紹介します。
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目次
キウイフルーツの品種について
ヘイワード
店頭で見かけるグリーンキウイの多くが、
この「ヘイワード」という品種です。
果皮が薄茶色でうぶ毛があり、重さは100g前後。
果肉は熟すときれいな緑色になります。
ヘイワードは甘味と酸味のバランスがよく、
種のプチプチとした食感もさわやかさを感じさせます。
ニュージーランド産は5~12月頃、
国内産は11~5月頃に出回ります。
受粉木として、トリムが適しています。
ゴールデンキウイ
黄色果肉で大型の果実です。
キウイフルーツに含まれる栄養素は、
ビタミンC、カリウム、食物繊維、アクチニジン(タンパク質分解酵素)、
ビタミンEなどが含まれています。
ゴールデンキウイは、
その中でもは、ビタミンCやビタミンEが多く含まれています。
受粉木として、孫悟空が適しています。
アップルキウイ
「魁蜜(かいみつ)」という品種で、
リンゴのような形をしています。
果肉は未熟なときは緑色で、熟すと黄緑~黄色になります。
果重は150g前後と大きめで、酸味は少なく多汁で甘さも十分。
ぶ毛がないので皮がむきやすいのも魅力です。
おもに静岡で栽培されていて、10月中旬頃から出回ります。
受粉木として、孫悟空が適しています。
トリム
グリーンキウイのオス品種としては、
この「トムリ」の他に「マツア」も有名ですが、
市場に出回っている苗で多く見かけるのは圧倒的にトムリです。
オス品種なので、もちろん実はなりませんが、
ヘイワードをはじめとして、
様々なグリーンキウイの受粉樹として利用できます。
⇒トリム
孫悟空
センセーションアップル、
ゴールデンキング、ジャンボイエローの受粉樹です。
1本でメスの木、
7本くらいのキウイの受粉樹にんります。
⇒孫悟空
キウイフルーツの育て方について
キウイフルーツは雌雄異株といって、
最低でも雄株と雌株の2株がなければ、
果実をつけません。
いくつかある品種によって、開花時期が異なるので、
受粉を上手にさせるためには、
開花期が同じ品種を植えるようにしましょう。
土づくりについて
使用する道具
鉢植えは、市販の果樹用の土か、
赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜた土がおすすめです。
地植えは、苗植えの4週間前から土作りを始めます。
まずは、1つの株に対して直径・深さ30〜40cm程度の穴を掘ります。
掘り上げた土には、1㎡あたりコップ1杯分の苦土石灰を混ぜて、
土の酸性度を弱めておくのがポイントです。
苦土石灰を混ぜてから2週間ほど土を寝かせ、
さらに腐葉土を3割ほど混ぜ込んで、
さらに2週間ほど寝かせば閑静です。
pHは6.0~6.5が目安です。
石灰を入れてpH調整しておきましょう。
土壌酸度計があれば、それぞれの植物に合った土づくりに便利です。
キウイフルーツ苗を植え付けます
使用する道具
関東地方以西の、温州ミカンができる地域では、
10月から12月の秋植えにし、
関東地方以北の寒冷地では、
2月から3月の春植えにするとよいでしょう。
雄株を必ず植えますが、庭植えの場合は、
3m以上の間隔をとって植えつけましょう。
庭のスペースがない場合は、鉢で栽培してもかまいません。
鉢は、10号鉢以上の大きな鉢を使用します。
植えつける場所は、風が強く吹きつける場所は避け、
日当たりがよいところが適しています。
また、水はけがよく、水もちのよい土壌を好みます。
次に、苗は2~3芽を残して芽と芽の間で切り、
支柱を立ててヒモなどで誘引して固定します。
最後に、水をしっかり与えて植えつけ完了です。
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キウイフルーツの肥料の与え方について
使用する道具
植え付けのとき、腐葉土と一緒に肥料を混ぜます。
乾燥鶏ふん、パーク堆積などを1割ほど使うのがおすすめです。
あとは、年間2〜3回肥料を追肥しましょう。
庭植えは12月に有機質肥料または、
粒状肥料を株元に与えましょう。
2月と6月も同じように追加で肥料を与えますが、
順調に大きくなっているなら、
特に肥料は与えなくても大丈夫です。
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キウイフルーツの水やりについて
使用する道具
キウイフルーツの生育は極めて旺盛です。
特に鉢栽培では、夏の水切れには注意しましょう。
できれば株元に、ワラや刈草などで
マルチングしておくとよいでしょう。
人工授粉させます
自然受粉がうまくいきにくため、
人工授粉させる必要があります。
雄花を直接雌花にくっつけてください。
うまく受粉ができていたら果実が生長します。
たくさん成らせると全体の実が小さくなってしまうので、
受粉から1か月後の6月下旬〜7月頃、
枝1本に4〜5個の実を残して残りを取り除きましょう。
最終的には、1m四方に15個前後の果実を残すように、
実を少しずつ摘みとっていきます。
キウイフルーツの仕立てについて
使用する道具
つる性果樹なので、ブドウのように「棚仕立て」が適していますが、
庭のスペースが確保できない場合には、
「Tバー仕立て」も見受けられます。
「棚仕立て」では、まず強い枝を2本残し、
1本は予備枝とし、つるが支柱に巻きつき始めたら、
予備枝はかき取り、
勢いのよい枝を棚に誘引してそのまま主枝とします。
翌年は、主枝から出る枝を約40~50cm間隔で伸ばし、
残した枝の先端を1/3程度切り戻します。
さらに、1年かけて木の骨組みを作り、
果実をつけさせるようにします。
「Tバー仕立て」は、勢いのよい主枝を1本支柱に誘引し、
棚下30cmのところで支柱から外したつるを棚上に誘引します。そ
の後は「棚仕立て」と同様にします。
どちらの場合でも、
雄品種をともに植えることを忘れないようにしましょう。
整枝・剪定は1月から2月の間に行ないます。
果実が着いた節からは、新たに萌芽しないので、
その節の先の芽を、3~5芽残して切り戻します。
前年に果実をつけなかった枝で混み合った部分は、
基部から切り戻すか、基部から8~10芽を残して切り戻し、
棚にバランスよく誘引していきます。
剪定の際は、枝の切り口に殺菌剤「トップジンMペースト」を塗布し、
ゆ合を促します。
果実が茶色く色づくと収穫時期です
一般的には、果皮の地色が茶色になったころが収穫の目安です。
霜害を受ける前の11月までに収穫するのがよいでしょう。
天気予報で、最低気温が4〜5度以下になったら霜が降りるので、
すぐに収穫します。
茎のところから、花ばさみなどで切り取って収穫してください。
キウイフルーツの病害虫対策について
キウイフルーツの害虫対策について
使用する道具
キイロマイコガ
キイロヒメヨコバイ
カメムシ
キウイフルーツの病気対策について
使用する道具
果実軟腐病
まとめ
キウイフルーツで注意する点は、
受粉木の選び方です。
キウイフルーツは、オス木とメス木があり、
品種によっては開花時期が違うため、
開花時期が合った受粉木が必要です。
また、開花時期が短いため
人工授粉が必要です。
最後に
最後までご覧いただき、
有難うございます。
その他の果樹苗の育て方も、
紹介していますので、参考にしてみてください。
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