イチジクの果実は食物繊維が豊富で、
ビタミン類やカルシウム、鉄分などのミネラルを多く含んでおり、
美容と健康に大変良い特徴があります。
また、
熟した果実は市販されていませんので、
樹上でしっかりと成熟した果実を味わうのは、
家庭果樹ならではの醍醐味です。
そこで今回は、
イチジクの育て方について
上手に美味しく育てるコツを紹介します。
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目次
イチジクの品種について
ドーフィン
育てやすくて甘い品種です。
夏と秋に収穫できて、
特に秋に収穫できるドーフィンの実は甘い特徴があります。
日本種
耐寒性、樹勢ともに強く、収量も多い特徴があります。
味はドーフィンよりよいが、雨により裂果しやすい。
熟期はドーフィンよりやや遅いです。
⇒日本種
イチジクの育て方について
イチジクは、違う品種を2本以上植える必要もなく、
1本でも結実させることができ、
日当たりさえよければ簡単に栽培することができます。
お勧めの品種は、
上記で紹介した、ドーフィンと日本種です。
土づくりについて
使用する道具
イチジクは、水はけ、水もちのよいことが大切で、
この条件さえ満たせば、土はあまり選びません。
一般的な市販の用土を用いる場合は、
赤玉土小粒7~8、腐葉土3~2の配合土を用います。
pHは6.0~7.0が目安です。
石灰を入れてpH調整しておきましょう。
土壌酸度計があれば、それぞれの植物に合った土づくりに便利です。
イチジク苗を植え付けます
使用する道具
イチジクの植えつけは、
12~3月の休眠期が適します。
寒冷地では、芽が動き出す直前の春植えがよいでしょう。
植えつけ場所は、
水はけと保水性がともによい肥沃な土壌が適しています。
また、やや木陰ができる程度の日なたがよいようです。
まず、直径、深さとも50cm程度の穴を掘り、
次に、苗木の根鉢をくずして、
根を広げて苗を据えてから、さらに用土を入れます。
さらに、苗木を50cm程度の位置で切り詰め、
支柱を立てます。
最後に十分に水やりします。
鉢植えの場合は、
10号以上の大きな鉢に植えましょう。
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イチジクの肥料の与え方について
使用する道具
新梢を伸ばしながら実を付けるので、
生長に肥料を多く必要とします。
鉢植え、地植え共に植え付け時にたっぷりと堆肥を混ぜ込むほか、
果樹や野菜用の化成肥料を施すか、
油かすなどの有機質肥料を与えます。
そして、3~10月の間は、
1~2ヶ月に1回同じ肥料を与えます。
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水やりの仕方について
イチジクは過湿に弱いところがあり、
水やりは乾いたらあげる程度で十分です。
しかしながら、生育自体は極めておう盛なので、
鉢栽培では夏の水切れに注意しましょう。
イチジクの剪定の仕方について
イチジクは、植え付けてから2~3年で実を付けます。
また、新しく伸びた枝に実がなる性質があるので、
樹形の仕立て方はとても大切です。
ただ、品種によって剪定の方法を変える必要があります。
また、鉢植えと地植えでスペースに違いがあるため、
仕立て方を変えます。
鉢植えの場合は、
■ 植え付けてから1年目の冬(12~2月)
それぞれの枝が20~30cmのところで切り詰める。
木の外側に付いている芽の上で水平にカットするとよいですよ。
■ 植え付けてから2年目の春(4~5月)
病気や虫の被害を防ぐため、枝が混みあっているところを間引いていく
■ 植え付けてから2年目の冬(12~3月)
•秋に実を付ける品種は、左右に伸びた長い枝は長さを保ちながら1~2芽を残して剪定し、それ以外の枝は間引いていく
•夏に実を付ける品種は、混みあった枝は全て間引き、長く伸びた枝も切り詰めてコンパクトに仕立てる
地植えの場合は、
■ 植え付けてから1年目の冬(12~2月)
左右に3~4本ほど生育のよい枝を残して、木の先端と不要な枝をつけ根から切る
■ 植え付けてから2年目の冬(12~3月)
左右に生やした枝から生えている小枝を全て剪定する
■ 植え付けてから3年目の冬(12~3月)
樹高が1.5~2mほどになるよう先端を切り詰めるほか、混みあった枝を間引きながら育てる
果実の先端が割れてきたら収穫します
夏果は6月下旬から、秋果は8月下旬から収穫できます。
果実の先端が割れてきたら、成熟した目印です。
イチジクの果実を早く成熟させたい時には、
「オイリング」というユニークな方法があります。
果頂部が少し赤くなってきたら、
果実の先端のすきまに植物油(オリーブ油、ゴマ油など)を1~2滴たらすと、
熟期を7~10日早める効果があります。
細いストロー、またはスポイトなどを使うと上手くできます。
早生品種の果実を早く収穫したいときには、最適な方法です。
イチジクの病害虫対策について
イチジクの害虫対策について
使用する道具
カミキリムシ
アザミウマ類
ハダニ
イチジクの病気対策について
使用する道具
黒かび病
まとめ
イチジクは比較的病害虫に強いですが、
長雨時が続くと、黒かび病が発生します。
また、イチジクの果実は日持ちがしない為、
収穫したら、すぐに食べるようにしましょう。
余ったら、
イチジクジャムとして利用できますよ。
スライスしたイチジクを、
耐熱ガラス鍋に、水カップ1/2とレモン果汁を入れる。
砂糖も入れて強火にかけます。
市販のビンに入れ、冷蔵庫なら日持ちがします。
色も綺麗で香りも高く、とてもお上品な甘味です。
最後に
最後までご覧いただき、
有難うございます。
その他の果樹苗の育て方も、
紹介していますので、参考にしてみてください。
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