雪割草は、
キンポウゲ科・ミスミソウ属になります。
かわいくてきれいで、
春1番に咲いてくれるのが魅力です。
私も雪割草が大好きでたくさん持っていますが、
なかなか難しい花ですね。
原産地の新潟県のように、
冬は雪の下になるようなところがいいのですが、
暖かい地方では、どうしても冬に葉が枯れるものが多く、
3割くらいしか葉が残りません。
そこで今回は、
雪割草の育て方について
キレイに咲かせ、元気に育てるコツを紹介します。
スポンサードリンク
目次
雪割草の品種について
ミスミソウ(三角草)
花の色は白、ピンク、ブルー、薄紫など多彩で、
本州の中部地方から九州にかけて自生しています。
葉っぱが三角形なので、この名前がつきました。
オオミスミソウ(大三角草)
花径はミスミソウよりも大きく、
2cmくらいあります。
葉の先が浅く3つに裂けているのが特徴です。
本州の山形県以南の日本海側に自生しています。
ケスハマソウ(毛洲浜草)
名前の通り、
花茎や葉に毛がたくさん生えているのが特徴の小型種です。
花びらのように見えるのは萼片で、
1.5~2cmほどの萼片を6~10枚ほどつけます。
本州の近畿地方から四国に自生しています。
スハマソウ(洲浜草)
本州から四国にかけて自生し、
6~15枚くらいの萼片をもつ種類です。
葉の角が丸くなっているのが「洲浜」(弧状になった砂浜)に似ている、
というところから「スハマソウ(洲浜草)」という名がつきました。
雪割草の育て方
雪割草は、いまある葉が、来年の春に新葉が出たあと、
入れ替わりで枯れるのが普通です。
土づくりについて
使用する道具
雪割草は湿り気のある斜面などに、
自生しています。
ですので、これと同じような土を好みます。
水はけと水もちの良い土がポイントです。
日光砂を4割。残りを軽石、硬質赤玉土、桐生砂、蝦夷砂の混合土。
もしくは、
鹿沼土5・軽石砂5の混合土がお勧めです。
市販の山野草の土での良いですよ。
雪割草の種まきのやり方について
4~5月頃が種まきの適期です。
タネをまいてから花が咲くまで、
およそ3~4年かかりますとありますが、
見事に花を咲かせることが出来たら感激でしょうね。
完熟したタネは非常に発芽率が悪いので
そうなる前に採取し、すぐに撒きましょう。
そして、乾かさないように半日陰で管理します。
4月下旬頃にタネをまいたとして、
発芽するのは翌年の早春からになります。
発芽一年目は双葉だけで生長せずその後、
1年ごとに本葉が一枚ずつ出て株が育っていくことが多いです。
種をまいてから、花が咲くまでおよそ3~4年かかります。
双葉が出た頃から成株と同様に肥料を与えて育てていきます。
発芽したばかりの、雪割草の苗は
以下のような形をしています。
スポンサードリンク
雪割草苗の植え付け方について
種から育てると、手間がかかるので
苗を購入する方法をお勧めします。
3月下旬~4月、9月中旬~10月上旬頃が適期です。
まずは、株を取り出し、
根についた土を竹ばしや割り箸などでつついて落として、
腐った根やネコブセンチュウを取り除きましょう。
鉢植えは、鉢穴が大きく深めの鉢に植え付けます。
地植えは、落葉樹の近くなど
半日陰になる場所を選んで植え付けましょう。
冬場は、落ち葉や腐葉土などを土に被せ、
防寒対策をしておくと安心です。
私は冬は、
一番日当たりがよく、風当たりの弱いところに移動しています。
植え替えのやり方について
鉢植えではできたら毎年、
すくなくとも2年に一度植え替えします。
時期はちょうど9月がベストです。
北海道など厳寒地でなければ、
10、11月ごろでもかまいません。
鉢数が多い生産者は、
8月ごろから12月ごろまで植え替え作業しているようです。
雪割草の肥料の与え方について
使用する道具
植え付けるときに、
ゆっくりと効く緩効性化成肥料を施します。
それ以降は液体肥料を月に1回程度、
水やりの代わりに与えます。
2・3月になると雪割草は動き始めます。
開花後は2000倍に薄めた液肥を、
10日に一度与えてあげてください。
プロも愛用の人気植物活力液!
全ての植物にオススメ。
植物を超元気にする天然植物活力液「HB-101」
雪割草の増やし方について
雪割草の増やし方は、
株分けとタネまきがあります。
種まきは手間がかかるので、株分けの方法を紹介します。
株分けは植え替えを兼ねて行うのが一般的です。
作業の適期は植え替えと同様です。
鉢から抜いた株は、
根と芽を付けて2~3つに分けます。
芽が1~2コのものは3号鉢(直径9cm)に、
3~5コのものは4号鉢(直径12cm)を目安に植え付けます。
花後のお手入れの仕方について
花が咲きを終わったら、
葉茎を付け根からつみとります。
早めに花柄を摘み取ることにより、
灰色カビの防止になります。
鉢の上に落ちた花びらなどから発生するためです。
花後の手入れ 5月頃、古葉と枯れ葉を元から切り取ります。
この時、新葉を傷つけないように注意します。
雪割草の夏越しの方法について
雪割草は、日当たりが強すぎると、葉やけしてしまいます。
雪割草は開花期は直射日光でいいですが、
新葉が出てきたら日陰に写し、ゴールデウイーク以降は、
かなり暗いところにおきます。
直射日光は一日中、絶対当ててはいけません。
10月以降は、直射日光が当たっても大丈夫です。
夏場の遮光率は90%ほどがいいでしょう。
これは家の北側の棚下くらいの暗さと思ってください。
通常の園芸植物で、これほど暗いところが好きな植物はあまりないほどです。
雪割草の病害虫対策について
雪割草の害虫対策について
使用する道具
ネコブセンチュウ
アブラムシ
こちらの記事も参考にしてみて下さい
⇒アブラムシの退治・駆除・予防の仕方について 農薬を使用しない方法や効果的な農薬・おすすめの方法を紹介します
雪割草の病気対策について
使用する道具
さび病
こちらの記事も参考にしてみて下さい
⇒さび病の原因や症状について 感染前の予防方法・お勧めの治療方法(農薬)について紹介します
灰色カビ病
こちらの記事も参考にしてみて下さい
⇒灰色かび病の原因や症状について 感染前の予防方法・お勧めの治療方法(農薬)について紹介します
まとめ
雪割草は、夏場の直射日光は苦手です。
夏の日差しは強く、葉やけを起こしやすいです。
90%くらいの遮光の日よけの下で管理するか、
朝数時間日の当たる木下や建物の影に置きましょう。
最後に
最後までご覧いただき、
有難うございます。
その他のお花の育て方も、
紹介していますので、参考にしてみてください。
コメントを残す