春菊の育て方について 上手に美味しく育てるコツを紹介します

春菊は、鍋物野菜の定番ですよね。

独特な香りと風味をもつ春菊は、
キク科の野菜です。

食べるイメージの方が強いですが、
きれいな黄色い花を咲かせることから、
ヨーロッパでは観賞の対象とされてきました。

そこで今回は、
春菊の育て方について
上手に美味しく育てるコツを紹介します。

 

 

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春菊の品種について

中葉種

一般的に流通しているのがこの中葉種です。
葉に深い切れ込みがたくさんあり、香りが強めです。

関東では茎の根元を切って収穫する「株立ち中葉種」が主流ですが、
関西では根付きで収穫する「株張り中葉種」が多いです。

春菊 中葉種

 

 

大葉種

おもに中国地方や九州で栽培されている春菊で、
葉の切れ込みが浅いのが特徴です。

葉は大きくてへらのように丸みがあり、
肉厚でやわらかです。
香りは中葉種ほど強くなくクセのない味わいです。

春菊 大葉種

 

 

サラダ用

生食向けの春菊です。
茎が細くてやわらかい食感で香りもマイルドです。

「サラダ春菊」や「やわらか春菊」などの名前で販売されています。
また「スティック春菊」は、茎の上のほうにだけ葉がついていて、
長めの茎は細くてやわらかく生のままでも食べられます。

春菊 サラダ用

 

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春菊の育て方について

菊は秋に花を咲かせるけど、
春菊は春に花を咲かせることから、
この名前がつきました。

最もおいしいのは冬ですが、
暑さにも寒さにも強い野菜だから、
ほぼ一年中育てることができます。

 

 

土づくりについて

 

使用する道具

 

 

種まきの2週間前に、
苦土石灰100g/m²と堆肥2kg/m²を入れて耕し、
1週間前に化成肥料60g/m²を入れて畝を作りましょう。

 

pHは5.5〜6.5が目安です。
石灰を入れてpH調整しておきましょう。
土壌酸度計があれば、それぞれの植物に合った土づくりに便利です。

 

 

 

春菊の種まきの仕方について

 

使用する道具

 

種まきに適した時期は、
3~5月中旬もしくは、8月下旬~10月上旬です。

秋に種をまくときは、
早めに取り掛かるようにするとうまくいきますよ。

 

鉢・プランターで育てる場合

10号以上の鉢で3~5株、
60cmプランターで8~10株ほどが最終的に栽培する株の目安です。

種まき後は3回間引きがあるので、
苗が混みあわないよう気をつけましょう。

また、間引いた芽も捨てず、
ベビーリーフとして味噌汁やサラダにくわえるとおいしくいただけます。
鉢底石を3cmほど敷きます。
市販の野菜の培養土か、
赤玉土(小粒)6:腐葉土2:バーミキュライト2の割合で、
混ぜた用土を容器に入れます。

そして、底から流れるくらい水をかけて湿らせます
10~15cm幅で2列、深さ5~8mmのまき溝を土に作り、
1~2cm間隔で種を筋まきにしましょう。

覆土は薄くしましょう。

好光性種子という発芽に光を必要とする種類なので、
土をたくさん被せると芽が生えてこないので注意してください。

 

 

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地植えの場合

日当たりのよい場所を選びます。
1列での栽培なら幅30cmの畝の中央に、
2列での栽培なら幅60cmの畝を作り、
列の間隔は30cmほどとっておきましょう。

そして、深さ5mm程度のまき溝を作ったら1cm間隔で種をまきます。

覆土は薄くしましょう。

好光性種子という発芽に光を必要とする種類なので、
土をたくさん被せると芽が生えてこないので注意してください。
土が乾燥しないようにこまめに水やりをしたら、
2~5日で発芽します。

 

発芽したばかりの春菊の苗は、
以下のような形をしています。

 

 

 

成長に合わせて、間引きを行います

本葉1~2枚の頃、
1回目の間引きをして、化成肥料40~50/m²を追肥します。

さらに、本葉5~6枚の頃、
2回目の間引きをして化成肥料40~50/m²を追肥します。

 

 

 

春菊の肥料の与え方について

 

使用する道具

 

間引きの後に、野菜用の化成肥料を施します。

 

その後、2週間に1回ほど化成肥料を与えるか、
水やりを兼ねて週1回ほど液体肥料を施すとよく育ちます。

このとき、株元がぐらついていたり、
土が減っていたりするときは土を足してくださいね。

 

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大きく育ったら、収穫します

春菊の草丈が、20~25cmになったら収穫の適期です。
収穫方法には抜き取りタイプと摘み取りタイプの2種があるので、
種の袋を確認しておいてください。

 

抜き取りタイプの場合

草丈が20~25cmほどになったら、
根ごと株を土から引き抜いていきます。

 

摘み取りタイプの場合

草丈が20~30cmに生長したら、
株元から4~5cmほど残してその先を摘み取りましょう。

その後わき芽が伸びてきたら、
葉っぱが6~7枚の頃に2~3枚ほど残して何度も収穫を楽しめます。

収穫後に肥料を与えると、
株の再生を促すことができますよ。

 

 

 

春菊の害虫対策について

 

使用する道具

 

 

 

アブラムシ

殺虫剤「ベニカR乳剤」や殺虫殺菌剤「ベニカグリーンVスプレー」を散布しましょう。
植えつけ時に殺虫剤「GFオルトラン粒剤」を植え穴に、さらに生育時には株元へ散布しておくと、アブラムシの発生を抑える効果が持続します。

 

 

コナジラミ

「オルトランDX粒剤」が効果があります。

 

 

 

ネキリムシ

中に潜み、根を食害する。ダイアジノンが効果的です

 

 

 

まとめ

春菊は、最もおいしいのは冬ですが、
暑さにも寒さにも強い野菜だから、
ほぼ一年中育てることができます。
ただ、寒さには弱く、
5度以下になると葉っぱが傷んで生育が悪くなります。
秋に種まきをするときは、
ビニールハウスやトンネルなどを作って防寒すると安心です。

 

 

 

 

最後に

最後までご覧いただき、
有難うございます。

 

その他の野菜の育て方も、
紹介していますので、参考にしてみてください。

野菜の育て方について(目次)

 

 

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