葉・茎・花・果実などさまざまな個所に発生します。
円形の病斑ができ、葉は穴があき、果実は落ちてしまいます。
被害葉は早めに切り伝染を防ぎましょう。
炭疽病は、雨などによる湿度が高くなると発生するカビの一種で、
実が熟す7~11月頃に多く発生します。
そこで今回は、
炭疽病(たんそびょう)の原因や症状について
感染前の予防方法・お勧めの治療方法(農薬)について紹介します。
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炭疽病(たんそびょう)の症状について
葉柄に黒い染み状の症状が出ます
炭疽病は葉の縁や葉柄に、
黒い染み状の異常が出て、
新葉の色艶が無く成る等の異常が出ます。
症状が進んでいくと、
株全体が萎黄症状を呈し、萎凋し、最後は枯死します。
発病したら治りません
基本的には発病してから治すことはできません。
発病株があったら、抜き取ることが精一杯です。
炭疽病(たんそびょう)の原因について
土の跳ね返りで発症します
炭そ病は肥料分が多く、降雨が続き
土の跳ね返りで発病します。
病原菌は、土壌に潜んでいます
炭疽病の病原菌は
土壌に潜んでいるものです。
発病を防ぐには
土に跳ね返りを予防するよう
マルチをするのが一番でしょう。
また、窒素分が多くても発病しますので、
肥料も多くなりすぎないよう
管理する必要があります。
発病後は適用のある薬剤を
早めに散布しましょう。
炭疽病(たんそびょう)の対策について
炭疽病と思われる葉は早めに取り除きます
炭疽病の可能性がある葉は、
気付いた時点で取り除きましょう。
症状がひどい株は、抜き取り処分しましょう。
処理の仕方は、焼却処分がお勧めです。
重曹や食酢を薄めて散布します
いわゆる化学農薬が嫌だ、と言うなら
食品である重曹や食酢を薄めて散布します。
アルカリや酸に弱いと言う性質を利用して、
アルカリ性か酸性の液をかけることで進行を抑えます。
重曹なら500~1000倍溶液、
酢なら50倍程度のものを、
まんべんなく霧吹きなどでかけます。
肥料の草木灰の水溶液でも同様に使えます。
ただ、酷いものは回復しませんし、
基本的に進行を遅らせることしかできません。
20度以下の温度で、炭疽病の活動を抑えることができます
鉢植えでしたら、
20℃以下なら炭疽病菌の活動は抑えられていますので、
20℃以下の部屋に移動して様子を見ます。
炭疽病は感染するので、感染した土を混ぜない
病原菌は被害植物に付着して越年するので、
1回炭疽病の出た植物を畑においておいたり、
土と混ぜたりしてはダメです。
降雨の多い多湿条件下で発生しやすいので、
ビニル雨よけや水はけ改良で出にくくなります。
(なので露地栽培で多くハウス栽培で少ない)
窒素肥料のやりすぎで出やすくなるので、
避けましょう。
また、 雨による土の跳ね上がりが植物に付くと発病する(土中に菌がいる)ので、
畝面をビニールなどで被覆し、
土の跳ね上がりを防ぐとよいですよ。
発生時期が夏場なので、湿度だけではなく、
高温も好むようです。
そもそもどこから来るかといわれると、
菌が水や風に乗って移動したり、
人が枯れた植物や苗などと一緒に持ち込むこともあります。
HB101を使用する
HB101は、宣伝がすごかったので、
初めて使ってみました。
効果は気がついたら「病気が出なくなっていた」です。
以前バラに定期的にやっていました。
実感がわかずに辞めました。
そして気がついたら、
使用している時は病気の症状が出なかった。
辞めたら発生した、です。
それと最近口角のところが割れてきたのですが、
101を塗ったら治った、です。
もちろん治る時期だったのかもしれません。
できたのに気がついて塗って2、3日で良くなりました。
炭疽病(たんそびょう)に効く農薬について
炭疽病(たんそびょう)の感染前・予防におすすめ
ダコニール1000(お勧めです)
広範囲の病気に防除効果がある、
総合殺菌剤です。
ダコニールに対する耐性事例が見つかっていませんので、
お勧めの農薬になります。
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オーソサイド水和剤
世界で広く長く使用されている総合殺菌剤です。
生育期散布のほか、種子消毒、幼苗期の土壌灌注などにより、
腐敗病や苗立枯病などの
土壌病害にも優れた効果を発揮します。
サンボルドー
塩基性塩化銅を主成分とし、
各種病原菌に予防効果がある保護殺菌剤です。
水でうすめて散布します。
エムダイファー水和剤
果樹、花などの広範囲の病害防除に効果が高い薬剤です。
すぐれた予防効果のある保護殺菌剤です。
水和剤ですが、
収穫物への薬剤の付着が目立たないのが特長です。
褐斑病の予防と治療におすすめ
トップジンMゾル(お勧めです)
カビ類(糸状菌)が原因で起こる花と野菜の
広範囲の病気に効果があります。
病原菌の侵入を防ぐ予防効果と、
侵入した病原菌を退治する治療効果を
兼ね備えている浸透性殺菌剤です。
ベンレート水和剤
水稲・野菜・果樹などの幅広い作物に使用でき、
浸透移行性に優れ、予防・治療の二つの効果を示します。
茎葉の病害、貯蔵病害、種子伝染性病害、土壌病害など、
多方面にわたり優れた効果を示します。
低濃度で使用できるので、
作物を汚染することが少ない薬剤です。
まとめ
炭疽病の病原菌は
土壌に潜んでいるので、
発病を防ぐには
土に跳ね返りを予防するよう
マルチをするのが一番でしょう。
発病後は、トップジンMゾルをなどを
早めに散布しましょう。
最後に
最後までご覧いただき、
有難うございます。
その他の植物の病気対策についても、
紹介していますので、参考にしてみてください。
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