アンズは、バラ科の落葉小高木で、
ヒマラヤ西部からフェルガナ盆地にかけての地域が原産です。
完熟したアンズは独特の甘い香りが立ち、
ほおばるとジューシーな果汁が口に広がります。
また、3〜4月頃に咲く花は、
とても美しいです。
ウメに似ていますが、
ウメの花よりも大きくて派手で見ごたえがあります。
そこで今回は、
アンズの育て方について、
紹介します。
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目次
アンズの品種について
アプリコット
あんずの西洋種です。
アプリコットは、
甘みが強いという特徴があります。
平和
酸味が強いので、
おもに加工用として栽培されています。
果実は橙色の円形で、
果重は50~70g前後です。
大正時代に長野県千曲市の杏園で発見され、
第一次世界大戦の終結を記念して命名された品種です。
⇒平和
信州大実
果実が80~100g前後と大粒なのが特徴です。
円形で果皮・果肉ともに橙色、
香りが強くて酸味は比較的少なめです。
糖度があるので生食・加工を兼用することができます。
⇒信州大実
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アンズの育て方について
土づくりの仕方について
市販の果樹用培養土が適しています。
自分で配合するは愛は、
赤玉土小粒7~8、腐葉土3~2の配合土を用います。
植えつけ方について
日光を好むので、
日当たり良好な場所を選びます。
植えつけの時期は、
12~3月です。
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水やりの仕方について
鉢植えの場合は、
土の表面が乾いたら、
しっかりと水を与えます。
地植えの場合は、
特に水やりの必要はありません。
肥料の与え方について
庭植えは2月と10月に、
鉢植えは2月、5月、10月に、
有機質肥料かを施します。
⇒有機肥料
たくさんの実を収穫するために
ほとんどの品種は1株で実を付けますが、
複数の品種を植えた方が実付きは安定します。
また、ウメ、スモモ、モモの花粉でも実を結ぶので、
それらの木が近くに植わっていると、
よく実が付くこともあります。
手間でなければ、
人工授粉をすることにより、
確実に実をつけることが出来ます。
逆に、実が多すぎる場合は、
摘果をしましょう。
摘果とは余計な実を摘み取る作業です。
摘果は、葉っぱ20枚あたり実1つを目安に、
バランスよく摘み取りましょう。
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剪定の仕方について
剪定は、落葉期の冬に行うのが一般的です。
伸びすぎて邪魔になった枝を切り詰めます。
枝を間引くことによって、
花が咲く若い枝が伸びます。
また、風通しも良くなります。
病害虫対策について
害虫対策について
シンクイムシ、アブラムシ類、コスカシバ、カイガラムシ類が発生します。
これらには、ダントツ水溶剤を使用します。
病気対策について
灰星病、黒星病、胴枯病、梢枯(しょうこ)病、黒粒枝枯病など
アンズは涼しくて乾燥した夏を好む植物のため、
中間地・暖地では、これらの病気が発生しやすいです。
春以降に殺菌剤を散布して予防するといいです。
病気になったら病気部分を切除し「焼却」します。
トップジンM水和剤が
病気に効きます。
最後に
最後までご覧いただき、
有難うございます。
その他の果樹苗の育て方も、
紹介していますので、参考にしてみてください。
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