オレンジは、生食するスイートオレンジに対し、
サワーオレンジは酢やマーマーレードに利用されてきました。
一般的にオレンジというと、
スイートオレンジ類を指して言います。
オレンジは、ほぼ薬剤を使用せずに栽培できるうえに、
1本でも収穫ができるものが多い育てやすい樹木です。
そこで今回は、
オレンジの育て方について、
紹介します。
スポンサードリンク
目次
オレンジの種類について
バレンシアオレンジ
柑橘類としては、
世界で最も多く栽培されています。
収穫が5~6月と晩熟ですが、冬の低温で落下が多く、
日本の気候には適さないので、
家庭で栽培するのは比較的難しいです。
寒さによる落果を防ぐために、
冬の寒波が来る前に袋かけをします。
ネーブルオレンジより酸味が強い特徴があります。
ネーブル
種子はなく、果肉がやわらかく、
香りも甘味も富んでいます。
縦長の楕円形で、
果頂部におへそのようなくぼみがあるのが特徴です。
重さは200~250gと、
温州みかんよりもやや大きめです。
べにばえ
果肉は濃橙色で、
肉質及び果汁量は中位です。
じょうのう膜は比較的薄く食べやすく、
果汁の糖度は平均13%で高く、
減酸は比較的早く、
アンコールに似た香りがあり濃厚な食味でおいしい品種です。
⇒べにばえ
スポンサードリンク
オレンジの育て方について
土づくりの仕方について
市販の果樹用培養土を使用します。
自分で配合する場合は、
赤玉土小粒7~8、腐葉土3~2の配合土を用います。
植えつけ方について
植えつけの時期は、
3~4月です。
日光を好むので、
日当たり良好な場所に植えます。
水やりの仕方について
鉢植えの場合は、
土の表面が乾いたら、
しっかりと水を与えます。
地植えの場合は、
特に水やりの必要はありませんが、
真夏の乾燥が続くなら、水を与えます。
スポンサードリンク
肥料の与え方について
3月、6月、10月に有機質肥料を与えます。
⇒有機肥料
剪定の仕方について
剪定の時期は、
3月~4月中旬です。
日当たりを配慮しての整枝が大切です。
摘果の仕方について
株に実がつきすぎてしまうと、
株に負担がかかってしまい、オレンジの味が落ちてしまいます。
必要以上の実を取ることを、
摘果と言います。
7月~8月に摘果を行います。
品種にもよりますが、
1果につき30~40葉くらいは必要です。
スポンサードリンク
病害虫対策について
害虫対策について
アブラムシ、アゲハの幼虫、
ミカンハモグリガ(エカキムシ)、カミキリムシなどが発生します。
エカキムシが発生すると、
葉に幅1、2mmくらいの白い筋が残ります。
くねくねと、まるで葉に絵を描いたように食害跡を残すため、
エカキムシと呼ばれます。
エカキムシには、
ベニカS乳剤をしようします。
カミキリムシには、
ベニカ水和剤を使用します。
野菜、果樹、花など幅広い植物に使用できます。
有効成分が葉や茎から吸収されて植物体内にゆきわたり、
殺虫効果が持続する(アブラムシで約1ヵ月)。
すぐれた浸透移行性殺虫剤です。
また有効成分が葉の表から裏に移行しますので、
葉裏に隠れている害虫にも有効です。
コナジラミ、カイガラムシ、カメムシ、ケムシ、アオムシ、カミキリムシ、コガネムシ等の害虫にも効果的です。
スポンサードリンク
病害虫対策について
潰瘍病が発生します。
ミカンハモグリガの食害痕や、
風でこすれた傷口から感染します。
ひどい場合は落葉します。
潰瘍病には、サンボルドーを使用します。
天然成分の塩基性塩化銅を主成分とし、
各種病原菌に対して予防効果を発揮する代表的な保護殺菌剤です。
斑点細菌病など細菌によって起こる病気はもちろんのこと、
かび(糸状菌)によって起こるべと病、
もち病などの病気に予防効果を発揮します 。
最後に
最後までご覧いただき、
有難うございます。
その他の果樹苗の育て方も、
紹介していますので、参考にしてみてください。
コメントを残す