リンゴは、世界中で有名で、
世界中で多くの品種が栽培されています。
リンゴの名産地は、青森県が有名ですよね。
リンゴは、寒い地域じゃないと栽培できない
と思われている方もいるかもしれませんが、
沖縄以外でしたら、栽培することができます。
そこで今回は、
リンゴの育て方について
美味しく、元気に育てるコツを紹介します。
スポンサードリンク
目次
リンゴの品種について
ふじ
ふじは、
国内で、最も多く生産されている品種です。
果実は、甘味が強く酸味が少なく、
果汁が豊富で肉質はしっかりしています。
丸みがあり香が良い。
完熟すると「蜜」が入りやすく
「蜜入り」で贈答用として人気があります。
日本全国で育てることができます。
どちらかというと、暖地向けの品種になります。
植え付けから収穫まで、5~8年になります。
授粉木は、つがる、王林、世界一になります。
⇒ふじ
つがる
「ゴールデンデリシャス」と「紅玉」の組み合わせで、
1975年に命名登録されました。
甘味と酸味のバランスが良く、
果汁が豊富でシャキシャキした歯ごたえが特徴です。
植え付けから収穫まで、5~8年になります。
日本全国で育てることができます。
しかし、暖地にはあまり向いていません。
この品種は、暖地では病気の発生が凄いです。
プロなみに、種々の農薬を揃えて、
嫌になるほど噴霧すれば、可能です。
植え付けから収穫まで、5~8年になります。
授粉木は、ふじ、紅玉、世界になります。
⇒つがる
王林
甘味が強く酸味は弱く香りのいいリンゴです。
果皮は黄緑色でやや縦長ですが、
シーズンの中ごろからは、果皮は黄色が強くなります。
王林は、表面の点々の「果点」が目立ちます。
また、茶色いヒビのような「サビ」というものが出やすく、
ザラザラしますが、甘味が強く美味しいです。
日本全国で育てることができます。
どちらかというと、暖地向けの品種になります。
植え付けから収穫まで、5~8年になります。
授粉木は、ふじ、つがる、紅玉になります。
⇒王林
アルプス乙女
直径が5㎝位のミニサイズのりんごです。
「ふじ」と「紅玉」を混ぜて植えている農園で、
偶然できた品種で、1968年に命名されました。
甘味の中に酸味があり、
果汁も豊富で、可愛いサイズですが味はしっかりあり、
小さくて食べやすいという利点から、
縁日などの「リンゴ飴」にも使われています。
日本全国で育てることができます。
しかし、暖地にはあまり向いていません。
この品種は、暖地では病気の発生が凄いです。
プロなみに、種々の農薬を揃えて、
嫌になるほど噴霧すれば、可能です。
植え付けから収穫まで、3~5年になります。
授粉木は、リンゴの異品種になります。
リンゴの育て方について
リンゴは、1本では実がなりません。
受粉木に、異品種のリンゴの木が必要です。
また、リンゴの木ではなく、
ハナカイドウの花粉でもリンゴは実が着くようです。
リンゴは果樹の中で最も寒さに強く、
-30度前後まで耐えることができますが、
年平均気温が6~14度が育つ条件です。
なお、生産地は10度前後です。
一定の気温に合わせないと休眠からさめませんので、
沖縄では栽培が難しい特徴があります。
また、暖地では果実の色がつきにくいです。
日当たりが良く、肥沃な大地が適します。
どちらかというと、寒い地域に適した果樹苗になります。
土づくりについて
使用する道具
リンゴ苗は、地面に自立する為に根を確りと発達させる必要が有ります。
その為には、根が伸び易いフカフカの空気(酸素)を含んだ用土に改良します。
その為に、土に有機資材を混ぜ込みます。
有機資材に含まれます炭水化物が、
土中有用微生物の栄養源となるのです。
普通の土壌硬度と考えますと、
径70cm,深さ50cmの穴を掘ります。
穴の内容積は約200リットルほどになりますので、
その2割の40リットル(~50リットル)の
バーク堆肥若しくは牛糞堆肥を加えます。
一般的な市販の用土を混合して用いる場合は、
赤玉土小粒7~8、腐葉土3~2の配合土を用います。
pHは5.5~6.0が目安です。
石灰を入れてpH調整しておきましょう。
土壌酸度計があれば、それぞれの植物に合った土づくりに便利です。
リンゴの苗を植えます
使用する道具
リンゴの植え付けの適期は11~3月です。
リンゴは、鉢植えでも地植えでも育てることができます。
鉢植えの場合は、
深さが30cm以上ある7~8号鉢を選びます。
1鉢に1本植えます。
水はけを良くするために、
鉢の下には、鉢底石を入れます。
鉢底の半分くらいまで、
用意した土を入れ、
苗木を中心に置き、
周りに土を入れて株を固定します。
注意点として、
接ぎ木部分が土に隠れてしまわないようにします。
接ぎ木部分が土に隠れてしまうと、
元の木自体が強くなり、リンゴではない木に育ってしまいます。
支柱を苗の横に立て、
動かないように、麻ひもなどで固定しましょう。
鉢の底から流れ出るくらいたっぷりと水を与え、
根ずくまで、しっかりと水を与えましょう。
地植えの場合は、
株同士の間隔が2m以上とれる広いスペースで、
径70cm,深さ50cmの穴を掘ります。
穴の内容積は約200リットルほどになりますので、
その2割の40リットル(~50リットル)の
バーク堆肥若しくは牛糞堆肥を加えます。
鉢植えと同じように、
深植えにならないよう接ぎ木部分が地上に出るようにし、
植え付けられたら支柱を立てて支えます。
最後はたっぷりと水やりをして植え付け完了です。
スポンサードリンク
リンゴの肥料の与え方について
使用する道具
肥料として加えるのは、ようりんです。
リン肥は根が出す根酸により溶けますが、
水に溶けにくく、土中を移動し難い特徴がありありますので、
穴の全体に行き渡るように与えます。
与える量は、有機資材の5~10重量%です。
そして、苦土石灰を与えます。
苦土と石灰は植物細胞の核として働きます。
特に苦土は重要な成分です。
与える量は、穴容積に対して0.5g/リットルです。
今回の穴の大きさでは、100g与えます。
植え付け後は、植え穴の地面上に、
バーク堆肥を20リットル程置いてください。
土壌の乾燥防止と、表土上の土壌改良とします。
毎年に少なくとも2kg/㎡の有機質堆肥を与えてください。
有機質としての堆肥は、肥料としての効果よりも、
飽くまでも土質の改良と考えましょう。
この点では、牛糞堆肥は窒素分が多少多いので、
肥料としての効果は有りますが、新しい根が伸びるまでは、
肥料効果を望まない方がベストです。
新葉が展開後に、化成肥料を与えてください。
有機資材は初期に与えていますので、
化成肥料のみで良いです。
初期の分量としては、植え穴の周辺に一握りの感覚で与えてください。
例えば、8:8:8の安価な化成肥料で良いです。
プロも愛用の人気植物活力液!
全ての植物にオススメ。
植物を超元気にする天然植物活力液「HB-101」
リンゴの剪定の仕方について
使用する道具
リンゴは、垂れ下がる枝によい実がつく特徴があります。
リンゴはバラ科の植物で、
剪定にはよく耐える特徴があります。
しかし、バラ科は切り口から病気が入りやすいので、
癒合剤を塗るのを忘れないようにしましょう。
植え付けてから2年目の冬、
新しく伸びた枝を1/3ほどの長さに切り詰めます。
その後は、
日光を受けやすくするために、
ひもなどを使って地面と水平になるように枝を生やします。
また、生理落果が終わる(開花後3週間)頃に行う
摘果も大切な作業です。
実があまりなりすぎると品質が落ちてしまいます。
生育状態の良い1果のみを残し、他は摘み取ります。
目安は3~4芽に1果とされ、
中心果が大きくて育ちも良いとされています。
摘果後は、袋かけを行います
果実袋の目的は4つあります。
①害虫や蛾の駆除
②病気予防
③色つきなど考慮
④果面の保護摘です。
リンゴの植え替えについて
リンゴを鉢で育てる場合は、
植え替えが必要になります。
リンゴの鉢植えは、2~3年で鉢いっぱいに根が広がってしまいます。
植替えの時期は、9月下旬~2下旬~3月上旬までになります。
ただ、鉢植えだと一年を通して水遣りが必要になります。
特に初夏から秋口までは、
一日に2回以上必要になります。
それが出来るかどうかで判断したほうが良いかもしれないです。
1回り大きな鉢に植え替えていきます。
鉢から抜き出した株の根に付いた土はよくほぐし、
古い根は切り落としてから新しい鉢に移します。
大きく育ったら収穫します
日に当たり、十分に色づいた果実から順に収穫をします。
晩生品種では凍害にあわないよう注意しましょう。
ちなみにですが、
1つだけリンゴを収穫せずに残す習慣があります。
これを木守り、と言います。
収穫の感謝、来年の収穫への祈りのために
果実は一つ残します。
ただの祈りではなく理にかなっています。
残った実は鳥が食べます。
糞と一緒に種も落とします。
それがまた新しい芽を出すので次世代に続くのです。
昔の人は偉いですね。
リンゴの病害虫対策について
リンゴの害虫対策について
使用する道具
ハダニ
シンクイムシ類
毛虫
リンゴの病気対策について
使用する道具
斑点落葉病
炭そ病
うどんこ病
まとめ
リンゴは、寒さには強い半面、
暑さにはとても弱い果樹です。
そのため、風通しのよい環境を準備してあげるほか、
日当たりや気温をこまめに管理してあげましょう。
最後に
最後までご覧いただき、
有難うございます。
その他の果樹苗の育て方も、
紹介していますので、参考にしてみてください。
コメントを残す