牡丹(ボタン)は、
ボタン科ボタン属の落葉性低木で、
大輪で豪華な花が好まれ「百花の王」や「花王」といわれる名花です。
品種改良の歴史が長く、
花色や容姿のバリエーションが豊富にあります。
「育てるのがむずかしい」といわれる牡丹ですが、
庭植えにすれば、
それほど管理が大変なわけではありません。
そこで今回は、
牡丹(ボタン)の育て方について
キレイに咲かせ、元気に育てるコツを紹介します。
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目次
牡丹(ボタン)について
ボタン属にはシャクヤクも知られていますが、
ボタンが「木」であるのに対して、
シャクヤクは「草」として扱われます。
細かく言うと、
ボタンは冬に葉っぱは落ちるものの茎は枯れず残り、
表面は木のようなざらざらした質感になります。
シャクヤクは冬になると茎も葉っぱも枯れて、
根と芽の部分だけ残ります。
分類上、ボタン属はボタン節とシャクヤク節の2つに分ける説があります。
この説を採ると、それぞれに分類されるのがすなわちボタンであり、
シャクヤクであるとも言えます。
牡丹(ボタン)の育て方について
中国原産の落葉性花木で、
日本でも古くから親しまれている植物の一つです。
その貴婦人のようなたたずまいから、
美人の形容にもたとえられる花の一つです
土づくりについて
使用する道具
牡丹(ボタン)は、水はけと水もちのよい土を好むので、
赤玉土(小粒)6:腐葉土3:もみ殻くん炭1の割合で、
混ぜた土がおすすめです。
さらに川砂を1割ほど混ぜ込むと、
水はけが一層よくなりますよ。
粘土質の土地では、
その層を壊さないかぎり牡丹は育ちません。
地植えのときは、まず土の質を確認します。
細い支柱をさして、
支柱が通りにくい部分がないかチェックしてみましょう。
以前に重機などを使用したことがあると、
粘土質(硬土)になっている可能性があります。
pHは5.0〜6.0が目安です。
土壌酸度計があれば、それぞれの植物に合った土づくりに便利です。
牡丹(ボタン)の植え付け方について
植えつけの適期は9月下旬から10月下旬です。
50cmの深さの植え穴を掘り、
掘り上げた土に完熟堆肥や腐葉土を1/3量混合し、
つぎ木した部分が地面より上に出るように浅く植えつけ、
さらに株のまわりに10cmほど、土をかぶせます。
牡丹(ボタン)はシャクヤクを台木に使い、
つぎ木しているので、購入した株の根はシャクヤクです。
そのため、つぎ目より上にも覆土するのがポイントです。
植えつけ後には、たっぷり水やりしましょう。
なお、牡丹(ボタン)は植え替えを嫌います。
鉢植えの場合は、根が十分に張らないと地上部が生育しないので、
大きめの8号鉢以上の素焼き鉢や駄温鉢に、
つぎ目が地面の下5cmほどの深さになる位置で植えつけます。
成長が悪くなったなどの問題がないかぎり、
植え替えは不要です。
牡丹(ボタン)の肥料の与え方
使用する道具
植え付けるときに、
土に緩効性肥料をコップ1〜1.5杯分ほど混ぜこんでおきます。
窒素5:リン酸8:カリウム5の割合が理想です。
あとは、年に4回ほど株元へ緩行性肥料を施してください。
生育の悪いときや悪天候が続いているときは、
薄めた液肥でミネラルやアミノ酸を与えるとよいですよ。
肥料がないと元気に育たたなくなりますが、
植え付けのときからたくさん肥料をあたえると、
栄養のある環境に慣れて、
その後の生長が悪くなります。
最初は、できるだけ成分の少ないものを施すのがポイントです。
•1回目は3月初旬、窒素8:リン酸8:カリウム8
•2回目は5月下旬、窒素3:リン酸6:カリウム5
•3回目は9月中旬、窒素8:リン酸16:カリウム10
•4回目は10月下旬、窒素5:リン酸10:カリウム8
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牡丹(ボタン)の植え方のやり方について
牡丹(ボタン)は、植え替えけを嫌うので、
地植えに植え替えは必要ありません。
ただ、植え付けてすぐに株が弱ってしまったときは、
その場所が適していない証拠なので、
10月頃に植え替えてください。
鉢植えの場合は、
3~5年を目安に生育が悪くなったら、
10月頃に植え替えをします。
根の下の方についた土を落とし、
黒か黒褐色に変色している根を1/3〜2/3ほど切り取ってから、
新しい土へ植え替えます。
植え替えの手順は植え付けと同じです。
牡丹(ボタン)の剪定のやり方について
牡丹(ボタン)は、花が咲き終わった後
そのまま放っておくと種ができてしまい、
株が弱ってしまいます。
そのため、花が終わったら思い切って花茎ごと切り落とす
「花がら摘み」を行います。
また、場合によっては芽かきなど、
季節ごとに剪定の手入れが必要になります。
5~6月:花がら摘み
株が弱るのを防ぐため、
花の後は、種をつけさせないように
花を花茎からおもいっきって切り取りましょう。
植え付け1年目は、
特に花を咲かせると株が消耗するので、
早めに花を切り取るのがポイントです。
花と下の葉の間を剪定するのがポイントです。
また、台木の芍薬からひこばえ(新しい芽)が生えてくることがあるので、
見つけたら、付け根から取り除いてください。
6月下旬
6月下旬頃からわき芽がつきはじめるので、取り除きます。
放っておくと牡丹の背丈がどんどん高くなり、
手入れが大変になります。
根元の3芽ほど残し、
上の方にある芽は全てかき取る「芽かき」をするとよいですよ。
特に、枝に支柱をしたままにしておくと
背丈が高くなりやすくなるので注意してください。
9~10月
葉が黄色くなってくる頃に、
細かい枝の剪定をします。
翌年に花をつける新しい芽や葉の芽は残して、
発芽しない枝だけ切り取るのがコツです。
全ての葉っぱと、変色した葉を下向きに生やす枝などを切り取ります。
樹形を乱していても、
できるだけ自然に生えた新しい枝は、
残しておくのがポイントです。
翌年、発芽しなかったときに剪定するくらいの余裕をもちましょう。
また、葉の元となる「葉芽」は全て切り落としてください。
花芽は、栄養を作りだす工場なので、
1つでも多く残しておくのことで苗が長生きします。
葉芽は三角形で小さく、花芽は丸くて大きい形をしています。
牡丹(ボタン)の増やし方について
牡丹(ボタン)を増やすには、
芍薬の芍薬のゴボウ根をしようします。
.8~9月頃、カミソリなどで芍薬のゴボウ根を切り取り、
2〜3芽ついた新しく伸びた牡丹の枝を、
芍薬の台木に挿し込み、ビニールテープや麻ひもで縛ります。
そして、テープなどで固定し、
苗植えと同じ方法と植え付け、栽培します。
牡丹(ボタン)の病害虫対策について
牡丹(ボタン)の害虫対策について
使用する道具
カイガラムシ
カミキリムシ
牡丹(ボタン)の病気対策について
使用する道具
うどんこ病
黒斑病
まとめ
牡丹(ボタン)は、日当たりや水はけのよい土を好みます。
牡丹(ボタン)は地植えが適しています。
耐暑性や耐寒性が高く、
しっかり育てられれば、
毎年艶やかな花を楽しむことができますよ。
最後に
最後までご覧いただき、
有難うございます。
その他のお花の育て方も、
紹介していますので、参考にしてみてください。
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