柿を育てていると、
実が熟すまでの間に、
柿が落ちてしまうという現象に悩むことがあります。
これは、カキノヘタムシガの仕業です。
カキノヘタムシガの幼虫が果梗部やヘタから果実に食入し、
被害果はやがて変色しヘタを残して落下してしまいます。
被害の発生時期は6~7月と8~9月になります。
そこで今回は、
カキノヘタムシガの退治・駆除・予防の仕方について
農薬を使用しない方法や効果的な農薬・
おすすめの方法を紹介します。
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目次
カキノヘタムシガの害について
柿を食害します
カキノヘタムシガの成虫は、年に2回発生します。
5月末と7月末に成虫が発生し、柿の新芽に卵を産み付けます。
産卵された卵は約1週間で孵化し、
幼虫が茎の中に潜って中を加害します。
そして、幼虫が茎の中で2回脱皮し、
3齢幼虫になると、茎から脱出して、
柿のへたの中心や横に穴を空けて果実内部を食害します。
食害された果実は変色・腐敗してしまうため、
商品価値が無くなってしまいます。
5月末に発生するカキノヘタムシガは、
仕上げ摘果前に加害するので大きな被害とはならない場合が多いです。
7月末に発生するカキノヘタムシガは要注意です
7月末に発生するカキノヘタムシガの被害は、
9~10月に熟柿になり落果します。
つまり、柿の摘果が終わった8月に加害するので、
甚大な被害となります。
今年はついに一つも食べることができずに、
全ての柿が落下してしまうということもあり得ます。
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カキノヘタムシガの退治の仕方について 農薬を使用しない場合
秋口に、コモを巻き付けます
秋口にコモを巻いて、春先にコモを取りはずし、
焼却処分することでも防除できます。
また、冬に古くなった樹皮をはがすといった管理も、
防除につながります。
生理的な落下の場合もあります
生理的な落果の原因としては、樹勢の問題ですので
肥料を多く与えすぎないことや
剪定・摘果で調節してあげます。
ちょっと分かりにくいですが
へたを枝に残して、実だけを落とさせるのが
カキノヘタムシガです。
ヘタごと落ちるのは生理落果となります。
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カキノヘタムシガの退治の仕方について 効果的な農薬について
カキノヘタムシガは年2回の発生しますので、
それを防除するためには、
殺虫剤を6月下旬頃・8月中旬頃の2回散布するのが効果的です。
ベニカS乳剤
ケムシ、アオムシなどチョウ目害虫に優れた効果があり、
庭木、果樹、野菜などに幅広く使えます。
速効性と持続性(チャドクガ・若令幼虫で1~2週間、散布葉)があり、
害虫を効果的に退治します。
ベニカベジフル乳剤
野菜、果樹、草花、庭木などの害虫を退治します。
速効性と持続性があります。
スミチオン乳剤
アブラムシ・スリップス・アメリカシロヒトリなど、
各種の害虫に効果のある家庭園芸の代表的な殺虫剤です。
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モスピラン乳剤
アブラムシをはじめケムシ類まで幅広く退治し、
しかも効果は約2週間持続する浸透移行性の殺虫剤です。
従来とは全く異なる殺虫作用で、
抵抗性のついた害虫にもすぐれた効果を発揮します。
オルトラン水和剤
散布面積が広い場合や、背の高い庭木などに適しています。
効きめは浸透移行性で、効果の持続性があり、
広範囲の害虫防除におすすめです。
計量の手間がいらない便利な分包品です。
ベニカ水溶剤
野菜、果樹、花など幅広い植物に使用できます。
有効成分が葉や茎から吸収されて植物体内にゆきわたり、
殺虫効果が持続する(アブラムシで約1ヵ月)。
すぐれた浸透移行性殺虫剤です。
また有効成分が葉の表から裏に移行しますので、
葉裏に隠れている害虫にも有効です。
コナジラミ、カイガラムシ、カメムシ、ケムシ、アオムシ、カミキリムシ、コガネムシ等の害虫にも効果的です。
ベニカベジフルスプレー
幅広い害虫に優れた効果があり、だいこん、キャベツなどの野菜、うめ、かき、かんきつなどの果樹に使えます。
速効性と持続性(アブラムシで約1ヵ月)を実現。分は葉裏まで浸透し、葉の中や葉裏の害虫まで退治します。
まとめ
カキノヘタムシガは年2回の発生しますので、
それを防除するためには、
オルトラン水和剤やモスピラン水曜剤などがおすすめで、
殺虫剤を6月下旬頃・8月中旬頃の2回散布するのが効果的です。
最後に
最後までご覧いただき、
有難うございます。
その他の害虫対策も、
紹介していますので、参考にしてみてください。
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