シャクナゲは、
4月から5月にかけ見事な花を咲かせます。
また、シャクナゲは酸性度の高い土を好み、
根が浅いために水切れに弱い面もあります。
また移植を嫌い ますので、
一旦植えたら移動させないようにしましょう。
そこで今回は、
シャクナゲの育て方について
キレイに咲かせ、元気に育てるコツを紹介します。
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目次
シャクナゲについて
シャクナゲは自然状態でも交雑種が多く、
種類は多岐にわたります。
園芸品種も様々なものがあり、
最近ではアジア原産種の改良交雑品種(セイヨウシャクナゲ)が
よく出回っています。
ほとんどが半球状の大きな花序をつけます。
花色は赤~白、黄色です。
葉は輪生しやや下垂します、
葉形は広楕円形で肉厚、光沢があります。
葉縁が裏がえったり、葉裏に毛が生える種もあります。
粗めに枝分かれしてこんもり育ちますが、
樹高の高くなる品種はやや間延びした印象になります。
品種によって性質や株の大きさがかなり異なるので、
植栽場所や地域によって選別が必要です。
シャクナゲの育て方について
土づくりについて
使用する道具
シャクナゲは、
水はけ、水もちがよい酸性土(pH5.0~6.0)を使用します。
赤玉土小粒4、酸度未調整ピートモス3、鹿沼土小粒2、
バーミキュライト1の配合土などか、
市販の山野草培養用土と赤玉土小粒の等量配合土がよいでしょう。
pHは5.0〜6.0が目安です。
苦土石灰やピートモスをまいて、調整しましょう。
土壌酸度計があれば、それぞれの植物に合った土づくりに便利です。
シャクナゲを植えていきます
シャクナゲは、種と苗から育てることができます。
種まきの場合は、10月頃に種を採取して、
3月頃にまきます。
ただし、花を咲かせるまで10年近くかかるため、
苗で育てる方が一般的です。
苗の植え付けの適期は3~4月、
または9月中旬~10月頃です。
鉢植えは、株をポットから引き抜いたとき痛めないよう注意しながら、
根を1/3ほど軽くほぐし、広げながら植え付けていきます。
その後はたっぷりと水を与え、
直射日光の当たらない場所で管理します。
地植えの場合は、
鉢植え同様に根を傷めないように、
土を1/3ほど落としてから植え付けていきます。
植える場所は、水はけがよく有機質に富んだ土のある、
半日陰が最適です。
特に根本に光が当たると生育障害を起こすので、
西日が当たらないように注意しましょう。
シャクナゲは、地表近くに細い根をたくさん張るので、
根の上部が見えるくらい浅植えにするとよく育ってくれますよ。
その後、株が不安定な場合は支柱を立てると安心です。
シャクナゲの肥料の与え方について
使用する道具
肥料は、3~4月の開花し始めたタイミングと、
9~10月頃に固形の有機質肥料か、
緩効性化成肥料を数個根元においてあげましょう。
11~2月に肥料を与える必要はありません。
水やりは、鉢植えの場合、
土が乾いたら水をたっぷりあげるようにしましょう。
シャクナゲは、元々根が浅く乾燥しやすいですが、
過湿に弱く根腐れを起こしやすいので、
天候を気にして土の状態を定期的に確認してあげることが大切です。
特に、夏の暑い日は土が乾きやすいため早朝と夕方の2回、
涼しい時間帯を狙って水やりを行ってください。
地植えの場合は、よほど土壌が乾燥している場合以外は、
水やりを行う必要はありません。
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シャクナゲの植え替えのやり方について
シャクナゲの植え替えは、2年に1回の頻度で、
3~5月上旬か9月中旬~10月に行うのが適しています。
春に植え替える場合は、
なるべく芽が伸び始める前に行いましょう。
葉が小さくなった場合や、葉色が悪い場合、
水やりをしてもなかなか水が抜けない場合は、
根詰まりを起こしています。
2年ごとを目安に、一回り大きな鉢に植え替えます。
根鉢の用土を1/3程度くずし、鉢底石を入れて、
深植えしないように植えつけます。
たっぷりと水を与え、1週間ほど風の当たらない日陰で管理します。
また、ツツジやシャクナゲを植えた場所に改めてシャクナゲを植えると、
連作障害を起こす場合があるので、避けるようにしてください。
シャクナゲの剪定の仕方について
花が終わったら速やかに、
花茎の基部から花がらを摘み取ります。
花がらをつけたままにすると、果実(タネ)ができて、
新しい枝が伸びるのが遅れ、
夏までに充実しないため、花芽がつきにくくなります。
また、芽かきの適期は4月中旬から7月中旬です。
シャクナゲは枝数が少なく、
剪定を行うと芽が伸びないことがあるので、
芽かきを行って樹形を整えます。
春に1枝から1本の新芽しか伸びない場合は、
伸び始めた芽が柔らかいうちにかき取ることで、
複数のわき芽が出ます。
シャクナゲの増やし方について
シャクナゲは、
種まき・接ぎ木・挿し木で増やすことができます。
種まきは、先ほども述べましたが、
花が咲くまで時間がかかることから、
一般的には接ぎ木や挿し木で増やします。
ただ、挿し木の場合は発根しにくく時間がかかるので、
焦らず育てるようにしてください。
挿し木で増やす方法
使用する道具
挿し木を行う時期は、
湿度の高い6月か、
今年伸びた枝が硬くなった9月が適しています。
まず、長さ7~8cmほどの挿し穂を用意します。
2芽以上ある枝から一芽残して、
挿し穂となる部分を清潔なナイフで切り取り、
葉は4〜5枚残して取り除きます。
また、残した葉のうち大きいものは半分に切りましょう。
茎を斜めに切り取り、
切り口にオキシべロンなどの発根促進剤を
薄めた水に3時間程度つければ挿し穂の完成です。
挿し穂を水に浸けている間に、
プランターや鉢に雑菌の少ない、
鹿沼土や赤玉土を入れておきます。
土の保水性や通気性を高めるために、
ミズゴケを細かく刻んで加えるのもいいですよ。
準備した用土に穴を掘って挿し穂を挿し、日陰で管理します。
根が出るまで乾燥させないように水やりを続け、
プランター全体をビニールシートなどで覆うと保温性が高まりますよ。
接ぎ木で増やす方法
シャクナゲの接ぎ木は、2~4月が適期で、
台木には赤星シャクナゲがよく用いられます。
台木と接ぎ穂が同じ太さになるようにするのが、
接ぎ木を成功させるコツです。
まずは台木となるアカボシシャクナゲの茎を斜めに切ります。
そして、1〜2日ほどかけて切り口から出る水分を飛ばします。
水分が出なくなったら同様の太さになるよう、
シャクナゲの接ぎ木を斜めに切ります。
後は挿し木のときと同様に発根促進剤入りの水に接ぎ木をつけ、
水揚げして台木にテープで固定します。
テープを巻き終えたら、
鉢ごとナイロン袋をかぶせて水分が逃げないようにふたをします。
2週間くらいで袋に穴を開け、
1ヶ月後には袋を完全にとれば接ぎ木の完成です。
シャクナゲの害虫対策について
使用する道具
ベニモンアオリンガの幼虫
グンバイムシ
アブラムシ
まとめ
現在販売されているシャクナゲは、
日本の暑い夏に強いことが実証された品種、
また日本で改良されたものなど、
栽培が容易なものがほとんどです。
また、赤、白、黄、ピンクなど花色も変化に富み、
樹高や樹形も実に多様です。
3月になれば、早咲きのシャクナゲが咲き始め、
その後、5月を中心に最晩生が開花する6月末まで、
花を楽しむことができます。
最後に
最後までご覧いただき、
有難うございます。
その他のお花の育て方も、
紹介していますので、参考にしてみてください。
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