椿(ツバキ)の育て方について 肥料の与え方・剪定の仕方・増やし方・病害虫対策など、キレイに咲かせ元気に育てるコツを紹介します

植木の育て方

椿(ツバキ)の開花時期は、
11月~4月になります。

いち早く春を告げるツバキは、
最も花の少ない冬に咲く花が愛でられるだけではなく、
冬にも落ちることのない葉を持つことから、
不老長寿や邪気をはらう力があると信じられていました。

椿は日本を代表する花木で、
海外でも近年非常に人気の高い木です。

そこで今回は、
椿(ツバキ)の育て方について
肥料の与え方・剪定の仕方・増やし方・病害虫対策など、
キレイに咲かせ元気に育てるコツを紹介します。

 

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目次

椿(ツバキ)の品種について

椿(ツバキ)の花は、
白 、ピンク、赤、黄色の単色のもの以外に、
斑入りや絞り、覆輪など花色が豊富な植物です。

また、花の咲き方も、
一重咲き、八重咲き、唐子咲き、牡丹咲き、獅子咲き、千重咲きがあり、
日本だけでも1,000種類、
世界には6,000種類が存在するとされています。

その中でも、人気の品種を紹介します。

 

 

 

 

蝦夷錦(エゾニシキ)

白や淡いピンクの地色に、
濃い赤の絞りが入る八重咲き品種です。

蝦夷錦(エゾニシキ)

 

 

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玉之浦(タマノウラ)

濃い赤の下地に白の覆輪がつく一重咲きの品種です。

長崎の五島列島で生まれた、
ヤブツバキの突然変異種で結実した種から育てても、
元のヤブツバキに戻ってしまうことから、
挿し木や接ぎ木でしか増やすことができない貴重な花です。

玉之浦(タマノウラ)

 

 

 

 

侘助(ワビスケ)

千利休のお付き「侘助(ワビスケ)」が利休のためにこの椿を育て、
その後茶席によく用いられていたことから名付けられた種類で、
たくさんの園芸品種がうみだされています。

花茎が小さく、一重や猪口咲きのものが多い特徴があります。
また花期がやや早い傾向にあるという特徴を持っています。

侘助(ワビスケ)

 

 

 

一休(イッキュウ)

白い花色をした一重咲きの品種です。
花びらは小さく筒咲きで、細長い筒しべをしているのが特徴です。

上品な白椿の品種として人気があります。

一休(イッキュウ)

 

 

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椿(ツバキ)の育て方について

椿(ツバキ)は、
日当たりのよい場所でも、日陰でも育ちます。

しかし、日なたでは西日の当たらない場所、
日陰ではなるべく明るい場所を選びます。

冬に乾いた冷たい風に当たると、
蕾の落下や枯れ込む原因となるので、
冬に北風が当たらないことも重要です。

 

 

 

 

土づくりについて

使用する道具

 

 

椿(ツバキ)は、
水はけの良い肥沃な土を好みます。

水はけの悪い粘土質の土や、
水もちの悪い砂質の土壌に植え付けるときは、
あらかじめ腐葉土を混ぜ込んでおきます。

 

pHは6.5~7.5が目安です。
酸性が強い場合は、石灰を入れてpH調整しておきましょう。

逆に、アルカリが強い場合は
若干のピートモスを混ぜ込み調節します。

土壌酸度計があれば、それぞれの植物に合った土づくりに便利です。

 

 

 

 

 

椿(ツバキ)の植え付け時期と植え付け方について

椿(ツバキ)の植え付け時期は、
庭植え、鉢植えともに、
春の3月中旬から4月、
秋ならば9月中旬から10月中旬です。

庭植え、鉢植えともに、植え穴または鉢底に、
有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として入れておきます。

弱酸性の土でよく育ち、
アルカリ性の土では肥料が吸収しにくいため、
葉が黄色くなり生育が悪くなります。

そこで、庭植えでは、建物や塀の基礎、
コンクリートブロックなどの影響で、
土がアルカリ性になるような場所は避けるか、
水はけがよく有機物を多く混ぜた土で盛り土をして高植えにします。

苗の根を広げながら、浅く植え付けていきます。
根が浅いうちは強風で倒れることがあるので、
支柱を立てておくと安心です。

 

植えた後は、しっかりと水をやりましょう。

 

 

 

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椿(ツバキ)の水やりの仕方について

地植えの場合は、
一度根づくとよほど乾燥する日が続かない限り、
水を与える必要はありません。

自然の降雨だけで育ちます。

鉢植えの場合は、
土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげましょう。
鉢底から水が染み出すくらいがちょうどいいですよ。

特に春の新芽がぐんぐん生長する時期は、
水もたくさん必要とするので、
水切れさせないように気を付けます。

また、夏も乾きやすいので水やりを忘れないようにしましょう。

 

 

 

 

 

椿(ツバキ)の肥料の与え方について

使用する道具

 

 

椿(ツバキ)は、肥料が足りないと
下の方の葉っぱが枯れやすく、
枝も充分に育たず花付きに影響することがあります。

庭植え、鉢植えともに、植え穴または鉢底に、
有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として入れておきます。

地植えの場合は、
2月に有機肥料を株元に施します。

鉢植えの場合は、
3月に化成肥料を根元に追肥します。

ただし、花が咲き終わってから追肥するようにしてください。

肥料が足りなくなると、
下の方から葉っぱが枯れやすくなってきます。
枝も十分に育つことができず花つきも悪くなるので、
しっかりと施してください。

 

 

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椿(ツバキ)の剪定時期と剪定の仕方について

椿(ツバキ)は、
ほぼ放任状態でも、ある程度樹形がまとまり花も咲きます。

ただ、花が新しく伸びた枝の先に咲く性質があるため、
剪定を行うことで花の咲く位置を調節することができます。

剪定の時期は、
花が終わった後から新しい花芽が形成されるまでの4~6月に行います。

剪定は、最終的な樹形を意識しながら、
枝の先端に葉が残るよう葉のすぐ上を切り取ります。

このとき、強い剪定を行うと、
翌年花が咲かなくなることがあるので、
伸びすぎている枝や、
混み合っている枝を切り取る程度でかまいません。

 

 

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椿(ツバキ)の増やし方について

椿(ツバキ)は、
タネ撒き・挿し木・とり木で増やすことができます。

タネは10月中旬以降に採取して、
そのまますぐに撒くか、保存しておき3月中旬頃にまきます。

花が咲くまで、地植えの場合で5~7年、
鉢植えの場合は3~4年かかります。

 

さし木は、6月下旬から8月に、
春から伸びた枝から10~20cmほどの穂木をとり、
水あげ後、清潔な土にさします。

さし木後は直射日光を避けた明るい場所で、
空気穴をあけた透明ビニールで容器ごと覆って湿度を保ちます。
順調に発根すれば、その年の9月中に鉢上げができます。

花が咲くまで2~4年かかります。

 

とり木は、
3月から6月に枝の樹皮を3cm幅で木質部まではぎ取り、
たっぷり湿らせた水ゴケで包み込み、
ビニールで覆い乾燥を防いでひもで固定します。

その後は水ゴケが乾く前に水を補給し、
乾燥しないように管理します。

1~3か月後に根の発根状況を見て枝から切り離し、
鉢上げします。

 

 

 

 

椿(ツバキ)の病害虫対策について

椿(ツバキ)の害虫対策について

 

使用する道具

 

 

チャドクガ

手軽に使用できる薬剤ではベニカX、ベニカXスプレー、ベニカXファインスプレー、ベニカJスプレー、オルトランCなどが効果的です。希釈する薬剤ではベニカX乳剤などが効果的です。

 

 

 

アブラムシ

STアクテリック乳剤を500~1000倍で散布します。総使用回数は6回までとなっています。

 

 

 

カイガラムシ

STアクテリック乳剤を500~1000倍で散布します。総使用回数は6回までとなっています。

 

 

 

 

ツノロウムシ

ツノロウムシはカイガラムシの仲間で、成虫は白く厚いロウ質に包まれています。樹液を吸うため大発生すると樹勢が弱り、排せつ物が堆積した葉や枝には、やがて黒いすす状のカビが発生し、すす病となります。
対策として、発生初期にベニカJスプレーやベニカグリーンVスプレーを散布します。

 

 

 

 

椿(ツバキ)の病気対策について

椿(ツバキ)は、病気の心配はほとんどありません。

 

 

 

まとめ

椿(ツバキ)の栽培のポイントは、
寒さに弱いため
植え付けは気温が充分上がってから行う事と、
冬の冷たい風を避けることです。

 

 

 

 

 

最後に

最後までご覧いただき、
有難うございます。

 

その他のお花の育て方も、
紹介していますので、参考にしてみてください。

お花の育て方について(目次)

 

 

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