かりんは、中国が原産のバラ科の落葉樹になる果実で、
古くから薬用として用いられました。
日本でも全国で栽培されています。
かりんは果物と言っても、
非常に硬い上、渋くて生では食べられません。
香りを楽しむ、また、薬用成分を利用するような使い方になります。
のど飴やかりん酒など、
薬効成分と共に、この香りを活かした加工に用いられています。
誰もが知っていると言えるくらい、
咳止め、痰、ぜんそくに効果があるアミグダバリンという
薬用成分を含んでいます。
これはかりん酒でも効き目があります。
そこで今回は、
かりんの育て方について
上手に育てるコツを紹介します。
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目次
かりんについて
秋が旬のかりんは、
完熟すると果皮が黄緑色から黄色に変わり芳香を放ちます。
果肉がかたく、
渋みもあるため生食できませんが、
砂糖漬けや果実酒などにして、
エキスを利用することで独特の風味が楽しめます。
⇒かりん
かりんの育て方について
かりんは、
春に開花し秋に果実が収穫できます。
縁起もよく、庭樹に適しています。
日当たりがよく、土が合っていれば、簡単に育てられます。
自家受粉が可能で一本で収穫できます。
暖地では夏に枯れてしまいます。
適した地域は北関東から北です。
土づくりについて
使用する道具
水はけがよく堆肥などのたっぷり入った、
肥沃な土を好み、
やや乾燥を嫌いますが、
適応力は高くあまり土質を選ばすに育ちます。
乾燥がひどい土壌では、
果肉が変色するなど生理障害を起こすことがあります。
鉢植えにする場合は、
赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜた土を用います。
かりん苗を植え付けます
使用する道具
かりんの植え付けの適期は晩秋(11月~12月)と、
早春(2月~3月上旬)が適期です。
晩秋に植えたほうが翌春の生育がよいとされています。
植え付ける場所には、
堆肥などの腐植質をたっぷりと混ぜ込んでおきます。
鉢植えは、
苗よりも1回り大きな鉢に植え付けていきます。
かりんの肥料の与え方について
使用する道具
肥料をほとんど必要としません。
生育が悪いと感じたときや、株を大きくしたいときだけ、
2~3月と10月に油かすなどの有機肥料や、
速効性の化成肥料を与えます。
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かりんの剪定のやり方について
かりんは、上にまっすぐ長く伸びる枝(立ち枝)が
出やすい性質があります。
そして、そのような長く伸びた枝には花芽を付けず、
枝の基部に近い部分から出る、
短くてしっかりした枝(短枝)の先端に花芽を付けます。
ですから、花付きを良くするためには、
長い枝を切り詰めて、
短枝をたくさんつくることがひとつのポイントとなります。
長く伸びた枝は1/3ほどに切り詰めます。
そうすると上の方の芽は長く伸びる枝になりますが、
下の方の芽は花の付きやすい短枝になります。
不要な枝は付け根から切り落としてしまってもかまいません。
年々樹が大きくなりますので、
場所の関係上小さくしたい場合は思い切って切り詰めますが、
あまり切り詰めすぎると、
花芽の付いた短枝ごと
枝を落としてしまうことになるので気をつけましょう。
ただし、毎年全体の枝をばっさりと短く切り詰める様な剪定をすると、
樹の体力不足で果実が付かなくなることがあるようです。
剪定の適期は落葉時期の12月~2月です。
案外春早くから芽が活動するので、
2月上旬には剪定作業を終わらせておいた方がよいでしょう。
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果実が黄色くなったら収穫です
果実が黄色になり、
特有の芳香がするようになった頃が、収穫時期です。
かりんの病害虫対策について
かりんの害虫対策について
使用する道具
アブラムシ
シンクイムシ
カミキリムシ
かりんの病気対策について
使用する道具
赤星病
黒星病
まとめ
かりんは、害虫がややつきやすいので、
薬剤散布で予防をしましょう。
また、花芽は短くて充実した枝の先端に付く特徴があります。
最後に
最後までご覧いただき、
有難うございます。
その他の果樹苗の育て方も、
紹介していますので、参考にしてみてください。
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