キンカンは、ミカンを小さくしたような形をしています。
皮ごと食べることができるので、
豊富に含むビタミンCなどの栄養素を、
漏れなく吸収することができます。
キンカン類は耐寒性が強く、
栽培も容易で庭木向きです。
特にネイハキンカンは果実にビタミンA、Cが豊富で
利用価値が高く、庭に1本あると重宝します。
そこで今回は、
キンカンの育て方について、
紹介します。
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目次
キンカンの品種について
ネイハキンカン
ニンポウキンカン(寧波金柑)、
メイワキンカン(明和金柑)と呼ばれる品種です。
品質がよくて、
生食用に市販されているキンカンはほとんどが、この品種になります。
果実は球形から卵形で、果重11〜13gです。
マルキンカン
マルミキンカン(丸実金柑)、
ヒメタチバナ(姫橘)と呼ばれる品種です。
果実は球形で小さく、果重6〜8gです。
よく分枝し、枝にとげがあることがあります。
ナガキンカン
ナガミキンカン、
キンキツ(金橘)と呼ばれる品種です。
果実は長球形で、果重10〜12gです。
枝にとげはほとんどありません。
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キンカンの花言葉について
キンカンの花言葉は、
「思い出」「感謝」です。
昔から、風邪の予防や喉の傷みを緩和する風邪薬として、
民間療法で利用されていました。
風邪のときに金柑の甘露煮を食べた記憶を思い起こさせることから、
「思い出」という花言葉が付きました。
キンカンの育て方について
植えつけ方について
植えつける時期は、3~4月です。
キンカンは、日光を好むので、
庭植えの植えつけ場所、鉢植えの置き場とも、
日当たり良好な場所を選びます。
水やりの仕方について
鉢植えで育てる場合は、
土の表面が乾いたら、しっかりと水を与えます。
地植えの場合は、
根付いたら特に水やりの必要はありません。
自然の雨のみで大丈夫です。
ただし、夏場などで、あまりに日照りが続く場合は、
水を与えます。
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肥料の与え方について
庭植えで育てている場合は、
2月と10月に、有機質肥料か速効性化成肥料を与えます。
鉢植えで育てている場合は、
2月、5月、10月に、同様の肥料を与えます。
⇒有機肥料
摘果の仕方について
植え付けから3年くらいたつと、
金柑は花を咲かせ、実を付けるようになります。
無事に結実したら、
9月頃に摘果を行って実の数を制限します。
全ての実を大きく育ててしまうと、
木が弱って実が成熟しづらくなるほか、
翌年の実付きが悪くなります。
地植えは1枝に対して1~2個、
1つの木に10~15個残すのが目安です。
鉢植えの場合は、
1株に果実8~10個くらいが適当です。
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病害虫策区について
害虫対策の仕方について
春先にアブラムシやアゲハチョウの幼虫が発生します。
特にアゲハチョウの幼虫は、
葉っぱをどんどん食べてしまいます。
害虫対策には、
モスピラン乳剤を使用します。
アブラムシをはじめケムシ類まで幅広く退治し、
しかも効果は約2週間持続する浸透移行性の殺虫剤です。
従来とは全く異なる殺虫作用で、
抵抗性のついた害虫にもすぐれた効果を発揮します。
カイガラムシ類などが発生します。
カイガラムシには、ベニカ水溶剤が効きます。
野菜、果樹、花など幅広い植物に使用できます。
有効成分が葉や茎から吸収されて植物体内にゆきわたり、
殺虫効果が持続する(アブラムシで約1ヵ月)。
すぐれた浸透移行性殺虫剤です。
また有効成分が葉の表から裏に移行しますので、
葉裏に隠れている害虫にも有効です。
コナジラミ、カイガラムシ、カメムシ、ケムシ、アオムシ、カミキリムシ、コガネムシ等の害虫にも効果的です。
幅広い植物に使用できます。
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病気対策の仕方について
キンカンは病気にかかりにくい柑橘で、
ほとんど病気の心配はありません。
たまにカイヨウ病が発生する場合があります。
葉っぱに黄色い班ができます。
多雨の頃、特に台風などで傷ついた部分に細菌がついて発症します。
摘み取って処分してください。
初期に見つけて病葉を廃棄すれば、
果実に影響が及ぶことはありません。
最後に
最後までご覧いただき、
有難うございます。
その他の果樹苗の育て方も、
紹介していますので、参考にしてみてください。
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