枝枯病の原因や症状について 感染前の予防方法・お勧めの治療方法(農薬)について紹介します

枝枯病の発生時期は梅雨期~秋季で、
主に盛夏期に集中します。

枝枯病は、枝の先端に発生します。
細い枝に出来た傷や剪定跡に褐色の斑点が生じ、
それが枝全体をとりまくように拡大し、
病斑部から先の枝葉が枯死します。

そこで今回は、
枝枯病の原因や症状について
感染前の予防方法・お勧めの治療方法(農薬)について紹介します 。

 

 

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枝枯病の症状について

若い枝や梢の一部、
あるいは古枝に褐色のややへこんだ病斑が生じ、
それが枝を一周すると、
枝全体に拡大して、
そこより先の枝葉がすべて枯死してしまいます。

 

 

病斑上には小さな黒い隆起した粒を多数生じ、多湿時には、そこから灰色の粘質物が伸びます。 病斑上に縦方向の亀裂を生じることもあります。

黒い粒のまま越冬することもあり、翌春の伝染源となります。 5~10月に多く見られ、雨が多いと発生しやすくなります。

アスナロ(ヒバ)、マツ類、ウメ、クワ、スギ、などの庭木、 ハナズオウなどの花木、ナシ、モモ、などの果樹、バラ類も被害を受けます。

 

 

 

枝枯病の原因について

剪定時の糸状菌感染から始まります

カビの一種を原因とし、
黒い粒から胞子をとばして雨水や昆虫の体に付着、
剪定の傷口、接ぎ木の接ぎ目、凍霜の傷口などから侵入し発病します。

主に剪定バサミのばい菌によって、
切り口から雨水や水遣りなどで進行して行きます。

見つけ次第丈夫な部分まで切り戻します。
病原菌がそれ以上侵入しない為です。

そして、切り口にトップジンMペーストなどを塗っておくのが良いでしょう。

剪定バサミで(良く切れる物であれば良いのですが、)
切れないはさみで切ると、切り口が割れたり潰れたりします。

そうすると、そこからばい菌が入って、
枯れこんで行くのです。

私は太い枝は時間をかけて金ノコで切ります。
そうすれば切り口が潰れません。

又この病気になった剪定バサミは、
良く消毒してから使わないと蔓延します。

活動期ですと切り口から樹液が出ます。
ですから、トップジンMペーストを塗っておくのです。

トップジンMペースト

 

 

 

枝枯病の対策について

枝の黒い部分を削ります

古い枝に黒い部分があれば、そこを削ってください。
病原菌の塊の可能性があります。

削りすぎると弱りますので、注意してください。

 

 

 

ベンレート水和剤とオーソサイド水和剤80を散布する

ベンレート水和剤を2000倍に希釈して、
植物全体に散布してください。
葉も茎も表土もです。

ベンレート水和剤を散布した5日後に、
オーソサイド水和剤80を600倍に希釈して同様に散布してください。

なぜ、2つの農薬を使うのかと言いますと、
この病原菌に効く農薬が調べても出てこないので、
近縁の病原菌に効果があり、
かつ広い殺菌スペクトラム(色々な菌に効果がある)のある
農薬2つ散布すれば、
おそらく効果があると考えたためです。

 

 

 

トップジンMペーストを使用する

枝枯病の病原菌は、風や雨で伝染しますから、
そこを封じ込めるだけで十分です。

よって、トップジンMペーストの方を使うほうが良いです。

使用時期は「剪定整枝時及び病患部削り取り直後」ですから、
病斑部分をナイフで削った後に、
上下数cmの範囲で塗布しましょう。

病斑部分の削り取りは、
下にビニールで削りかすを受け止めるようにして、
地面に落とさないほうが良いです。

削りかすは燃えるゴミとして捨ててください。

 

 

 

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HB101を使用する

HB101は、宣伝がすごかったので、
初めて使ってみました。

効果は気がついたら「病気が出なくなっていた」です。

以前バラに定期的にやっていました。
実感がわかずに辞めました。

そして気がついたら、
使用している時は病気の症状が出なかった。
辞めたら発生した、です。

それと最近口角のところが割れてきたのですが、
101を塗ったら治った、です。

もちろん治る時期だったのかもしれません。
できたのに気がついて塗って2、3日で良くなりました。

HB-101

 

 

枝枯病に効く農薬について

枝枯病の感染前・予防におすすめ

オーソサイド水和剤

世界で広く長く使用されている総合殺菌剤です。

生育期散布のほか、種子消毒、幼苗期の土壌灌注などにより、
腐敗病や苗立枯病などの
土壌病害にも優れた効果を発揮します。

 ⇒オーソサイド水和剤

 

 

枝枯病の予防と治療におすすめ

ベンレート水和剤

水稲・野菜・果樹などの幅広い作物に使用でき、
浸透移行性に優れ、予防・治療の二つの効果を示します。

茎葉の病害、貯蔵病害、種子伝染性病害、土壌病害など、
多方面にわたり優れた効果を示します。

低濃度で使用できるので、
作物を汚染することが少ない薬剤です。

ベンレート水和剤

 

 

 

 

まとめ

枝枯病は、剪定により発症することがありますので、
剪定後のトップジンMペーストを塗り予防したり、
オーソサイド水和剤で予防しましょう。

一度発生してしまうと、
ベンレートなどの薬剤を使用しないと、
治療は難しいでしょう。

 

 

 

 

最後に

最後までご覧いただき、
有難うございます。

 

その他の植物の病気対策についても、
紹介していますので、参考にしてみてください。

植物の病気対策について(目次)

 

 

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