カタクリは、早春の山を最初に彩る花で、
ユリの仲間になります。
他の植物が大きくなる初夏には、
休眠に入り、地上部は春の3か月間ほどしかありません。
赤紫の花びらを、下向きに大きく広げながら咲く姿は、
多くの登山者から愛されています。
カタクリの生態は実にひたむきで、
応援したくなります。
そこで今回は、
カタクリの育て方について、
紹介します。
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目次
カタクリの花言葉について
カタクリの花言葉は、
「初恋」「寂しさに耐える」です。
赤紫の花びらを、下向きに大きく広げながら咲く姿は、
恥じらいにより自分の気持ちをうまく伝えられない、
せつない初恋の気持ちを連想して付けられました。
⇒カタクリ
カタクリの花は3月から6月に咲きますが、
最も見頃の季節は3月~4月です。
自生しているカタクリは現在では珍しく、
絶滅危惧種にしている場所も多くあります。
カタクリの育て方について
土づくりの仕方について
水はけが良く、保水性のある土を好みます。
硬質鹿沼土を主体として、
軽石、赤玉土を均等に混ぜます。
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植えつけ方について
腐植質に富んだ半日陰の場所を好み、
夏は冷涼で風通しの良い所で管理します。
植え付けの時期は、休眠中の7~10月です。
鉢植えの場合は、
大きい鉢に深植えしして、秋から春まで日なたで育てます。
晩春ごろに葉が黄色くなり始めたら、
明るい日陰へ移動させます。
夏の間はなるべく温度変化が小さく、涼しい日陰に置きます。
地植えの場合は、
落葉樹の下に植え、腐葉土をよく混ぜ合わせて、
植えます。
水やりの仕方について
水やりは、土の表面が乾いたら、
しっかりと水を与えます。
また、休眠中も乾かしすぎないように注意します。
肥料の与え方について
植え付けの時には、
緩効性の根を傷めない化成肥料を、
よく土と混ぜるように施します。
追肥として、
葉が緑色の間、月に2回くらい液肥を水やり代わりに与えます。
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増やし方について
種まきと分球で増やすことが出来ます。
種まきの場合は、
初夏に果実が少し黄色くなり始め、先が割れたら、
すぐに種を回収して撒きます。
ただし、開花まで6~7年かかります。
分球で増やす場合は、
初夏に子株がつくので、
これを分けて増やします。
利用の仕方について
鱗茎からはデンプン(片栗粉)がとれます。
カタクリの名前からきているのですね。
ただし、現在はそのほとんどがジャガイモやサツマイモから抽出されています。
また、花や葉はおひたしなどにして食べることができます。
病害虫対策について
害虫はあまり発生しませんが、
さび病が発生する場合があります。
見つけたらダコニールを散布しましょう。
広範囲の病気に防除効果がある、
総合殺菌剤です。
ダコニールに対する耐性事例が見つかっていませんので、
お勧めの農薬になります。
最後に
最後までご覧いただき、
有難うございます。
その他のお花の育て方も、
紹介していますので、参考にしてみてください。
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