水菜は、
ビタミンCやビタミンA、カルシウム、繊維分が多く含まれ、
シャキシャキした食感、歯ごたえは生でも加熱しても美味しく召し上がれます。
鍋からサラダまで幅広いレシピで食卓に欠かせない水菜。
ぜひ自分の手で育ててみませんか?
そこで今回は、
水菜の育て方について
上手に美味しく育てるコツを紹介します。
水菜の品種について
水菜(京菜)
葉に深い切れ込みがあり、
白〜黄緑色の細くて長い軸を持つ京都在来の野菜。
スーパーで見かけるものは小束のものがほとんどですが、
本来は株が大きく1つの株から数百も枝分かれをします。
大株のものは「千筋京水菜(千筋京菜)」と呼ばれ、
漬け物や鍋物に最適。
小束のものは大株の品種を選抜育成したもので、
水耕栽培が多く茎はやわらかめです。
歯ごたえがよく、ほんのり辛味を感じることも。
⇒水菜
サラダ水菜
一般的な水菜よりも、白い茎の長さが短く丈が低いです。
葉は青々としていて、シャキシャキと歯ざわりもよく、
葉の部分の部分も張りが、良い食感が楽しめます。
⇒サラダ水菜
壬生菜(みぶな)
水菜の変種で、
京都の壬生寺付近で栽培されていたことからこの名がつきました。
水菜がギザギザしているのに対し、
壬生菜は切れ込みがなく葉のフチがへらのように丸いのが特徴。
ほのかに辛味があり、風味は水菜に似ています。
調理法も水菜と同じです。
⇒壬生菜
水菜の育て方について
水菜は、
土の乾燥と害虫に注意すると、
上手に育てられるのが嬉しいポイントです。
乾燥に弱いので、
土が乾燥しにくいよう土の表面にワラや
腐葉土などでマルチングしましょう。
また、よくアブラムシがつくので、
害虫の予防と発生したときの対策が重要です。
土づくりについて
使用する道具
鉢植えやプランターは、
野菜用の培養土を使うのが簡単でおすすめです。
自分で作る場合は、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:バーミキュライト1
の割合で混ぜた土に、
苦土石灰と化学肥料を10g程度混ぜあわせましょう。
地植えの場合は、
植え付け2週間前から土作りをはじめます。
土を深さ20cmくらい耕し、
1㎡あたり苦土石灰100g〜200gを畑にまいて耕したら、
1週間寝かせます。
その後、堆肥2kg、化学肥料150〜180gを畑に追加してよく耕し、
さらに1週間ほど寝かせた後、種まきや苗植えを行いましょう。
pHは6.0〜6.5が目安です。
石灰を入れてpH調整しておきましょう。
土壌酸度計があれば、それぞれの植物に合った土づくりに便利です。
水菜の種まきの仕方について
使用する道具
種まきの適期は、4〜5月、9月上旬〜10月中旬です。
種まきから毎日水やりをすると、
3日ほどで発芽します。
種は小株どり用の品種を選ぶのがおすすめです。
平らにした土の上に、
種をまくための溝(深さ1cm程度)を2列つくります。
種を1cm間隔で1粒ずつまきます。
1〜2枚本葉が出てきたら、3cm間隔になるよう間引きます。
夏の高温期には、本葉4〜5枚のところで、
5〜6cm間隔になるよう間引きます。
発芽したばかりの水菜の苗は、
以下のような形をしています。
水菜の肥料の与え方について
使用する道具
プランターで収穫する場合は、
植え付けるときに緩効性化成肥料をまぜておきましょう。
地植えは、植え付けのときと、
本葉が5〜6枚の頃に肥料を与えます。
大株とり品種なら植え付け約20日後と、
40日後が肥料の適期です。いずれの場合も、
1㎡あたり50g程度の化成肥料を追加してください。
大きく育ったら、収穫します
水菜の収穫は、春まきなら5月中旬、
秋まきなら10月頃が適期です。
種まきから約30〜40日程で収穫できるので、
葉が固くなる前に収穫しましょう。
草丈20〜30cmが収穫の目安のサイズなので、
株元を5cm程残して収穫してください。
株元から収穫もできますが、
株元を残しておけばもう一度収穫できますよ。
ただし、葉が込み合ってくるとうまく育たなくなるので、
適宜抜き取るようにしましょう。
水菜の害虫対策について
水菜の害虫対策について
使用する道具
アブラムシ
殺虫剤「ベニカR乳剤」や殺虫殺菌剤「ベニカグリーンVスプレー」を散布しましょう。
植えつけ時に殺虫剤「GFオルトラン粒剤」を植え穴に、さらに生育時には株元へ散布しておくと、アブラムシの発生を抑える効果が持続します。
ダイコンハムシ
殺虫剤「ベニカS乳剤」を散布して退治します。
水菜の病気対策について
立枯病
殺菌剤「ベンレート水和剤」を散布し防除します。
根こぶ病
ネビジン粉剤を使用します
まとめ
水菜は、名前の通りで、
乾燥に弱いため、水やりは十分に行い、
株元に敷きわらなどマルチングをして水分保持に注意しましょう。
多肥になると、葉が固くなるため、
肥料の量には注意しましょう。
最後に
最後までご覧いただき、
有難うございます。
その他の野菜の育て方も、
紹介していますので、参考にしてみてください。
⇒野菜の育て方について(目次)